どちらかというと、日本に住んでいて、海外の事を考えたこともない人を対象に書いてみる。日本人の9割は、まだそうした人たちだと感じるからだ。
LCCのもっているインパクトは強大だ。この威力をきちんと踏まえていないと、将来の選択に大きな影響を与えると思う。
例えば、マニラー関空でいうと、プロモーション価格では15000円ほどで航空券が買える。しかもこれは片道ではなくて、往復の値段だ。これはもはや国内の運賃と大差がない。いや、場所によってはこちらの方が安い。こちらのフィリピン人に話しても驚く。その値段で、日本の往復ができるなど、フィリピン人も想像できない。そこにビザ緩和の話が出ているのだ(ブログ「日本への観光ビザ免除 フィリピンだけ反応が大きい?」http://yoshi-jpn.com/1872/ )。
こうしたネットワークが、世界中に張り巡らされはじめた。そしてものすごい人が動き始めている。
私が住んでいるフィリピンの場合。私が来た2年半ほど前、それほどだったが、現在、多くのフィリピン人が、当たり前のように、香港・シンガポール・タイ・ベトナムに旅行をしている。
日本人と比べると、フィリピン人の賃金は大きく下がるが、英語を喋ることができるフィリピン人は、海外への敷居が、お金・ビザ以外にない。そして日本の観光地に行けばわかるが、かなり多くのアジアの人も訪れだしている。
日本人も若い人の中で、世界一周がブームだ。その賛否はここではおいてくが、少なくともそういう事が可能になってる現状を知っているかどうかは、人生を大きく分けていくと思う。
移動距離が大きいことを負担に思わない人には、大きなチャンスが転がるように思う。もはや海外に来るのは、田舎の人が東京に行くのと変わらない。そういう人が日本の中にもたくさん生まれている。
LCCは確実に世界を、そして世界の人々をつないでいる。
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