2300万人のフィリピン人が、必要最低限のもので、お金がなくなるという世界銀行の調査の結果のニュースを見つけました。
「23M adult Filipinos run out of money for basic necessities – survey」
http://www.rappler.com/business/personal-finance/110129-world-bank-financial-inclusion-capability-survey
世界銀行による初めての調査だったとのことで、対象期間は、2014年2月から9月とのこと。
ー少し古い情報ですね。肌感覚ではもう少し経済が上向いている感じがします。
調査は2つの結論を導きます。
1つ目は、ファイナンシャルの概念があるか
2つ目は、公的な銀行口座などを利用しているか
そして50000ペソを稼ぐ家族の23%が必要最低限のものでお金がなくなると言っているとのこと。
ー50000ペソを一人で稼ぐ人はフィリピン国内だと限られているように思います。銀行のマネージャークラスがその額ではないでしょうか。あとはIT。それでも必要経費でなくなるということに関して、この人たちは「必要」の基準が、普通のフィリピン人の基準とは違う気がします。だいぶ高いですね。
約6割のフィリピン人がどうお金を使うかを計画しているとのこと。そして計画している人たちの方が、そうでない人より、必要最低限のものを買ったあとにお金が残っているとのこと。
ーこれはきっとどこの国でも同じでしょう。ただフィリピンの場合「計画していると本人が言っているだけ」と、日本人からは見えるケースが多数なのも事実。
そして回答者の
4%だけ 担保、
5% クレジットカード、
10% 他の公的なクレジット商品、
を持っているとのこと。
そして最低限のものにお金を使いきるので、94%の人が、費用をカバーするためにお金を借りている、としています。
ーこれはよく見ます。給料日から5日後には、ローンの返済とスモールパーティで金欠。。。
そして2000万人のフィリピン人はお金を貯めているとしていますが、1000万人しか銀行口座を持っていないとのこと。
銀行口座を持っていない理由は
①十分なお金がない 20%
②必要がない 18%
③信用がない 17%
④距離 16%
⑤ドキュメントがない 10%
⑥銀行の対応 9%
⑦コストが高い 9%
貯金があるが、銀行口座がない人の98%、ほぼ全員が収入50000ペソ以下であるとのこと。
ー50000ペソっていう額を基本にすると大変。セブ島現地採用の日本人の基本額がこの額。
世界銀行の調査が示すように、「備えるためのお金」という概念と、銀行口座などを持つ、というのは、生活を安定させるというためには重要な気がします。ただ「それを実践すれば幸せである」とは言えないのが、自分たち日本人を見て思う事でもありますね。やはりお金は必須であり、必要条件であるけども、人生の十分条件ではないからです。
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