投資家15週連続売越でフィリピン株が停滞 米国の利上げ観測や中国の景気減速が影響、来年の大統領選も懸念材料 

投資家15週連続売越でフィリピン株が停滞 米国の利上げ観測や中国の景気減速が影響、来年の大統領選も懸念材料 

好調であったフィリピン株が、様々な影響を受け、停滞しているとするニュースが出ています。

「成長フィリピン株に黄信号 海外勢15週連続売り越し 大統領選控え様子見」

http://www.nikkei.com/markets/kaigai/emerging.aspx?g=DGXMZO9312127022102015000000

直接的な原因は、米国の利上げ観測や中国の景気減速(ブログで関連した話を以前書きました(ブログ「対フィリピン・ペソで徐々に円高 影響を与える人民元の切り下げ」http://yoshi-jpn.com/3407/))。その懸念から、最近の15週間の間で、投資家による627億ペソ(約1600億円)の売り越しが出ているとのこと。

中国人客が減ったカジノでは売上が下がり、ジョリビーなどの内需の代表株も予測を下回る見通しとのこと。フィリピンはこんなに中国の影響を受けているのだなと改めて感じています。

2012年、かつてフィリピン人講師が、「日本製品がどんなに良いものでも、私たちには買えないから。(偽物でも)中国製品のおかげでフィリピン人の生活が豊かになっている」と話をしてくれたことを思い出しますね。この時に、日本企業は新興国での商売に失敗しているんだと知ることになったものです。

そして米国の利上げ観測が落ち着いたものの、新興国にお金が戻る動きの中、フィリピンではなく、インドネシアやシンガポールにお金が集まっている様子。

またもう一つの要素が、次の大統領選。記事によると、現在は、ポー氏、ロハス氏、ビナイ氏の三つ巴の様相。

記事にある通り、私の周りのフィリピンの人たちも、ポー氏は経験不足、ビナイ氏は汚職疑惑(にも関わらず、支持を持つのがフィリピン)、ロハス氏の実績は十分なようですが、人気がない状態だといいます(ブログ「3分でわかる! 2016年のフィリピン次期大統領候補と支持率の推移」http://yoshi-jpn.com/3351/)。

こうした投資家の懸念は凄いわかりますね。私はフィリピンに来て、4年弱の若輩ものですが、やはり現アキノ大統領によって、フィリピンが好転しているのを肌で感じてきました。まだまだフィリピンが、良い方にも悪い方にも振れる状況なだけに、その後に誰が大統領になるのかは大きな影響力を持ちますからね。

 

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