フランスでジャーナリストが襲撃された際に出たこちらの記事を紹介する。今回の「イスラム国」の事件があり、再度読み返してみた。
「ヨーロッパのイスラム教は、なぜ今まさに重大な局面を迎えているのか」
筆者は、今回の調査「ヨーロッパへの旅」が、ヨーロッパでの一連のムスリムによる事件などで、想定以上に時代性を帯びることになったと述べ、ヨーロッパの人々の心にあったのが、いかに殉教者を転向させるかであり、
「問題なのは、この問いかけに対しては、イスラム共同体の知識がなければ答えられない、ということだった。つまり、そのアイデンティティについての定義、リーダーシップのパターンや、宗教的、政治的なプレーヤー、イマームの役割、若者に影響を与える家庭内の母親と女性の位置づけ、それに政府や幅広い大衆との関係についての知識である。ほとんどの人々が答えを持たなかったのだが、それらはまさに、取り組まれるべき問いだったのだ。」
そしてこの記事は、フランスに住んでいた友人が、フランスでジャーナリストが襲撃された事件が起こった際にFBでシェアしていてくれたもので、彼女の経験から述べられたことが興味深かったので、今回読み返そうと思いました。
そして彼女の要旨はこういうこと。
・移民に対するフランスのどこか冷たい感じが生む”何か”
・(僕の友人の)友人の意見に対して、宗教に寄りながら解決しようというスタンスに対する懐疑
・イスラムとは絶対に共存できないと感じた経験
そして最後の部分に関して、彼女はこうした趣旨のことを述べています。
キリスト教徒とは、他を認めるという点で共存の可能性がある。でも熱心なイスラム教徒とは、他を認めるということも含めて、それはイスラム教に反することであると認識したこと
最後に彼女はこう述べていました。
今後、私たちが交流をどんどん進めていくことで、数世紀を経て、理解は進むのではないかと考えることもできるけども、フランスにはもう2世、3世という人が住んでいて、それでもより悪い状況が起こっていると。これにヨーロッパがどう対処していくのかに注目
今回の「イスラム国」の事件も含め、一連のイスラムが関わったとされる事件の中で、私自身にはイスラムを語る知識・体験があまりにも欠落しているなと実感した。上記の記事にもある通り、問題は多層である。
1、(宗教も絡む)法と秩序の問題
2、テロが宗教に動機づけられているという仮定の妥当性
3、各個人が社会の中で置かれた環境
日本でも理解しがたい事件が多く起こっているが、私たちは決して「仏教が・・・」ということを語ることはない。今後地球規模での交流が進む中では、正しい見識を得ることは、法と秩序を保つ上で、非常に重要な要素になるのだろうと思う。
上記記事の問題提起も、友人の経験からの問題提起も、非常に重要なことを教えてくれている気がしたので、シェアいたしました。
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