セブ島では、まだ余震が続いています。余震のたびにフィリピンの人たちは大騒ぎするのですが、ただ1つ思うことは、地震や余震って、私たちが騒いでもどうにもならないということです。
そしてもう1つ、当たり前のことですが、気にすべきなのは地震そのものよりも、その影響で生じる事態ですよね。今回慌てていたフィリピン人のご近所さんたちに説明しました。彼らは揺れている最中に、パニックで建物の中を走り降りていたからです。
「僕たちは地震に対しては何もできないし、地震も僕たちに何もしませんよ。僕たちが本当に気にするべきことは、地震が来たときにその揺れによって生じる、建物が崩れ破片が落ちてくる、建物の底が抜ける、火事が起こるなどです。地震そのものは何も僕たちを傷つけないからです」
ただ残念なのは、その後の彼らの行動を見ていて理解してくれたとは到底思えなかったことですが(笑)
この体験で思ったことは、どうにもならないことをどうにもならないと切り替えられない人は、取るべき行動を間違いやすいということです。そしてそういう人は、本来すべきことができなくなり、必要以上にその事態を深刻にしてしまうのです。これは日頃の生活でも同じだなと思うのです。たまにどうにもならないことをずっと悩んでいる方を見かけますが、時間を無駄にしていると思うのです。
だってそれはどうにもできないことですよね。今回の地震でもそうですが、考えて無駄なことを考えず、やれることを一刻も早くすればよいと思うのです。何をやるか、何をやらないかです。他の方法で対処するのか、そもそもそれを諦めるのか。地震でいえば、我々は地震の発生をとめることはできないのです。いつかは発生するのです。できるのは対策をすることです。事前のものと事後のもの。そしてすでに起こってしまったら、できることは事後のことのみです。そこに注力すればいいのです。
あと今回もそうなのですが、大きな地震があると必ず、この時間からこの時間の間にもう一度大きな地震が来るという噂が流れます。日本人の方でもこうした情報に右往左往していて驚くのですが、日本人も含め韓国人やフィリピン人たちにも、ずーーーーーーっと言ってきました。
「誰もそんなのわからないから気にするな」
当然ですよね。わかってるんやったら、なんで避けられないんやという話です。地震は、科学的にこれぐらいのスパンで起こるということは解明されてきています。が、何日の何時ごろに発生するなどは、現在の科学ではわからず、それをその辺のおばさんとかがわかるわけがないのです(笑) フェイスブックでそういったデマが流れ、フィリピン人たちはパニックでしたが。ただでさえ自然災害への対応は、気にしないように振る舞っても、自然と気にしてしまい、神経をすり減らすものなのに、と思います。
どうにもならないことに時間は使わない方が良いです。その置かれた環境で、最善を尽くせば良いのです。優先順位、実行順位を素早く判断し、実行するのみです。これはいつでも当てはまるかと思います。そして地震などの特別な場合も、いかにパニックにならず、合理的に最善の対策がとれるかが重要ですよね。
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