現在サウジアラビアで仕事を失っている多くのフィリピン人がいることがニュースになっていました。
「Hundreds of Filipinos losing jobs in Saudi Arabia」
http://news.abs-cbn.com/business/v1/02/03/16/hundreds-of-filipinos-losing-jobs-in-saudi-arabia
記事では二人の話が紹介されています。
一人は31歳の男性。2年の契約でサウジで建設関係の仕事をする予定でしたが、給料の遅れや契約とは違う費用で、半年で帰国。そして彼の話では、少なくとも100人を超えるフィリピン人が、現地で仕事や仕事をするための文書がない状態であるそう。
もう一人は、ご主人と一緒に、サウジのオイルのパイプラインを敷く会社で9年働いていた女性。それが昨年からの原油安のため、自分も含め500人以上が一気に仕事を失ったそうです。
そして現地でワーキングパーミットなどが切れているフィリピン人たちは、大使館に相談することをためらっており、彼らの公的な状況は不確かなものになっているとのこと。
フィリピン人の中には、海外に出る費用や文書を準備するために数年かけている人がいたり、もしくは家族や親せきから借金をして海外に来ているのに、帰国を言い渡される可能性があるため、当然こうした事態が生じますよね。
そして海外で働くフィリピン人の送金に頼る多くのフィリピン人にも多大な影響が出ているのが国内の話。まだまだGDPの1割近い額が、海外からの送金という、おんぶにだっこのフィリピンカルチャー。ダメ家族の話は、あちらこちらに転がっています。
日本にいると、雇用は守られていて、原油安・原油高の影響は「車のガソリンたけーな」ぐらいのもんですが、フィリピン人たちは、それによって生活全体を振り回されていたりするんだなと。
原油安で仕事自体を失う。日本の雇用の在り方の良い部分を実感するお話です。
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