2015年のフィリピンの失業率は、前年の6.8%から下がり、6.3%になったというニュースがありました。
「Unemployment down to 6.3% in 2015」
http://business.inquirer.net/204828/unemployment-down-to-6-3-in-2015
記事によると、対象は15歳以上の”経済的にアクティブ”な4100万人(台風ヨランダの影響を強く受けたレイテ島を除く)。そして失業率は、260万人の失業に等しいとのこと。
失業者の約8割は、15歳から34歳。そのうちの、63.7%が男性。やはり男子の方が働かないですよね。。。
失業の3分の1は高卒で、5分の1以上が大卒とのこと。残り約半数の記述はないですが、学校いけない層ということでしょうか。フィリピンの格差は、日本の比ではなく、日本と違い、チャンスはほぼありません。格差は固定しています。日本もそれに近づいていますよね。
そしてもっと働きたいという”不完全雇用”の人々は18.5%。うーん、ちょっとどういう人かわかりません。パートや、正社員になる前の雇用で働いている人のことでしょうか。
そして雇われていた3870万人のうち、サービス業が54.7%。農業が29.1%。16.2%が工場従事者。日本の場合(下のリンク、2005年の数字)、第3次産業67.3%、第1次産業5.1%、第2次産業25.9%。
「III 変化する産業・職業構造(国勢調査)」
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/sokuhou/03.htm
どちらのバランスが良いのかは、これだけ見るとわからなくなりますね。
また仕事の形態では、労働者が31.5%。役所の職員や会社役員、マネージャーなどが16.3%。農家や漁師が12.9%。販売員などは12.7%。そして63%がフルタイム従業員、残り37%がパートタイマーとのこと。
フィリピンはつくづく逆転が起こりにくい社会だなと感じます(ブログ「フィリピンで考える「児童労働禁止」 ①」http://yoshi-jpn.com/1168/)。ヘンリー・シー(「フィリピンの巨大モールSMの創業者「ヘンリー・シー」の有名なエピソード」http://yoshi-jpn.com/3176/)やパッキャオなどとんでもない人物も出ているので、もちろんないわけではないですが、やはり例外的。
働ける道があるのは良いこと。日本と比べると、その入り口がとても小さいフィリピン。働ける場の増加が状況を好転させるか、に注目です。
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