韓国側が始めた北朝鮮政府を批判するスピーカー放送に対して、放送をやめなければ、さらに攻撃を加えるとして、北朝鮮が「準戦時状態」を宣言し、一気に両国の間で緊張が高まっています。
「韓国と北朝鮮の間で起きていること、早わかりQ&A」
http://jp.wsj.com/articles/SB11231315501785473630904581183793628322436
きっかけは、8月4日に韓国と北朝鮮の軍事境界線の南部(韓国側)で、地雷が爆発し、韓国人兵士2名が負傷したこと。
北朝鮮政府は、それを北朝鮮が実施したという批判を否定していますが、それに対して、韓国側が、北朝鮮政府を批判するスピーカー放送を始め、それが今回の緊張状態の引き金となっています。そして北朝鮮側が「22日午後5時が期限」としていることから、そこが1つのポイントになるのは間違いないです。
かつて、私は軍事境界線を見に行ったことがあります。メインの写真は、まさに両国の国境です。これは韓国側の施設の中から撮影したものですが、位置としては北朝鮮側に立っている形です。この施設に入れたのは、わずか2,3分。
当時、ツアーに参加し、見に行ったわけですが、ガイドにされた説明は、「北朝鮮側にいる人とは決して言葉を交わしてはダメ。また北朝鮮側の旅行者が手を振ってきても、それに対して、手を振りかえしてもダメ。もし違反すると、韓国軍に捕まります」と説明を受けました。
その後、多くの韓国人と会い、20代の最も大事な時期の2年間を、兵役に使わないといけない現実。「北朝鮮がいなければ、徴兵制とかなくなるのに」と彼らの多くが言っていました。
今回の件で、改めて思い出された朝鮮戦争は「終戦」ではなく、あくまでも「停戦」。
「JSA (映画)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/JSA_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
もし軍事境界線の緊張について興味がありましたら、だいぶ前の映画になりますが、私が行ってみたいと思ったきっかけになった映画「JSA」を見ることをお勧めします。その緊張感を感じられる素晴らしい作品です。
今日は重要な日になりそうですが、戦争を避けるような選択を為政者がとってくれることを願うのみですね。
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