50万円稼ぐフィリピン人

50万円稼ぐフィリピン人

そういったフィリピン人がいるのは知っているが、実際にそういう人の話を聞くと、やはりスゲーなと思う。

 

その人は月に20万ペソ以上の給料を稼いでいるそう。だいたい50万円。

 

そしてフィリピン人の最低賃金は340ペソ(現在)。20日働いたとしたら、6800ペソ。だいたい15000円。つまり30倍以上だ。違法労働で、これ以下の賃金の人もたくさんいる。

 

彼の仕事はマリンエンジニア。つまり船乗りさん。海外を転々とする。フィリピンでは高給取りの一つになる仕事だ。マリンエンジニアになるための学校も、半期で25000~30000ペソ(6~7万円ほど)と、学費が国内トップクラスに高い私立大学と大差ない。

 

彼は、真面目で優秀。引く手あまたで、もっと良いオファーがあるが、ボスが彼を手放してくれないそう。これもフィリピンあるある。優秀な人は普通の従業員の何倍ももらうことになる。お金が多い方に流れるので、それで引き止める必要がある。「実力主義」なフィリピン。

 

彼は彼の兄弟を全員大学に行かせ、奥さん側にも仕送りを続けているそうだ。まさに頼れるフィリピン人。

 

彼の兄妹は7人いたそう。みんな看護学部やマリンエンジニアなど、学費の高い学校を卒業した。ただしそこはフィリピン。「出来ちゃった」で中退した子もいる。またこれもフィリピンらしいのだが、皆まともに仕事に就いていない。看護学部や薬学部などを出ているが、試験にパスした人は誰もいない。弟にいたっては、マリンエンジニアの学校を出たにも関わらず、嫁さんと子供ともに、お兄さんの仕送りで養われているそうだ。

 

話を聞いているとき、まさにフィリピンの縮図だと思った。

 

もちろん凄いお兄さんだと思う。そしてこれは一般的なフィリピン人のパターンではないそうで、多くの場合、奥さんの反対に合い、こんなことはできないそうだ。それでも彼は奥さんを説得している。

 

でも私は、どうしても、それがほんとの優しさだとは思えない。たくさんのヒモを量産しているだけだと感じる。お金がそれだけあれば、働く理由がない。「働くことは生きがい」なんていうのは、日本的考えだ。彼が死んだら、皆パトロンが必要だ。

 

優しさって、十人十色。そんなことを思う日曜日です。

 

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