「白票とかただの逃げだ」
記者時代、白票について取材したいと思い、上司や、町長や役場関係者などの取材先にその事について相談したとき、ほとんどの場合そう言われた。意見の多くは「無効の投票など何の意味もないからだ」と。
私の考えは違っていて、時間を使って、わざわざ白票を投じる人たちの思いがそこには表れていると考えていた。選挙制度改革で導入された小選挙区制がもたらした「政権政党以外は無意味」という形が、日本の投票から選択の余地を消し去ったと思っていたからだ。
突然真面目な話をしている。こういうブログではないはずだ(笑) でも以下のニュースを読み、少し真面目に話そうと思ったのだ。
<大阪市長選>当選橋下氏、次点は白票 6万票余が無効票に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140324-00000003-mai-pol
日本の政治は末期を迎えている。
投票率は23.59%だったそうだ。4人に1人も投票していない。投票数が少なくなればなるほど、既得権にいる人たちの行動が支えられる。利益に関わる人は、当然選挙に行くからだ(ブログ「将来への選択」http://yoshi-jpn.com/1203/)。
そして今回の白票数が、なんと投票総数の9.04%に当たる4万5098票ということで、当選した橋下さんの次点。白票が2番目を占めたということだ。
これでも聞きたい。白票って無価値なのだろうか。
今日は読んでもらえないブログになってしまったと思う(笑) でもそれでも声を大にしていうべきことだと思うので、書き記すことにした。
政権交代が起こるとする2大政党制を目指している日本。そしてお手本とした国、イギリスはそれを止めようとしている。さらに2大政党制など日本の風土にあっていない。
「民主党にチャンスを持たせればいい。他に変革のチャンスがない」ということを、大学時代には教授、新聞記者時代には上司が言う度に、「根拠がない」と主張していた自分。民主党があんな状態になっていて、彼らは今何を思うのだろう。そして政権交代が起こるって、これからどうやって起こるのだろう。
日本での小選挙区制など大間違いだと、もうかれこれ15年思っている。こうした時の無力感が、「何でもいいから変えてくれ」という思考停止の思想を醸成するのだと思う。
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