来月に控えたフィリピン大統領選で、4人が大混戦を演じていたものの、ここに来て、ドゥテルテ氏が一歩抜け出したことを示すニュースを見つけました。
「Duterte gains solo lead in ABS-CBN poll」
http://www.rappler.com/nation/politics/elections/2016/129150-duterte-tops-abs-cbn-poll
記事によると、支持率は3月29日から4月3日に実施された調査に基づくものだそう。
1位 ドゥテルテ氏 30%
2位 ポー氏 25%
3位 ビナイ氏 20%
4位 ロハス氏 19%
先週ポー氏とドゥテルテ氏がトップを争う流れのニュースが出ましたが、その10日前の討論会が終わった段階で、このブログにすでにそうなるだろうということは書いていました(ブログ「フィリピン大統領選、討論会で、ポー氏とドゥテルテ氏の2強の様相に!」http://yoshi-jpn.com/3855/)。
そしてその時の手応えでも、多くのフィリピン人が個人的にドゥテルテ氏を推すということを聞いていたので、そうしたこともあるのかと思っていましたが、ここに来て、一歩リードしましたね。
このブログでフィリピン大統領選について一番最初に触れたのは9か月前で、ドゥテルテ氏についてからでした(ブログ「“武闘派”ダバオ副市長は次期大統領の候補@フィリピンhttp://yoshi-jpn.com/3343/)。個人的には、それ以前から、フィリピン人たちにドゥテルテ氏推しをしていた私(笑) その後は冷静になり、「諸刃の剣」のような存在であるドゥテルテ氏をどう考えるべきか推移を見てきましたが、多くのフィリピン人たちが支持を表明しているようです。
そして私の聞いている中では、ドゥテルテ氏が支持を受けているいくつかのポイントが考えられます。
1、政治家としての実績
2、綺麗事を言わない
3、若者の支持
まずは当然ですが、ダバオ市長としての実績。かつて治安が悪かったダバオ市が、夜中に女の子が一人でスマホをいじりながら歩いていても全く問題ないようになったのは、ドゥテルテ氏の功績。そのため、ダバオ市があるミンダナオ島での支持率は過半数を超えています。圧倒的ですね。
また多くの政治家が選挙キャンペーンにおいて綺麗事をいうわけですが、当選後にそうしたことが実施されたことは少なく、フィリピン国民がそうした欺瞞に辟易していたところに、そうした「画に描いた餅」を見せることのないドゥテルテ氏の姿勢が共感を呼んでいる事。
そして最後に、学生を含む若い層でドゥテルテ氏は圧倒的な支持を受けていること。ドゥテルテ氏を支持するような若い層が、今後のフィリピンをつくっていくのだと思うと、なかなかワクワクします。
個人的には、6年というフィリピン大統領の任期の長さもあり、「諸刃の剣」の不安が消えないドゥテルテ氏ですが、大きくリードしたのは間違いないといえそうです。
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