時代の変化 ②都市化 国から都市間競争へ

時代の変化 ②都市化 国から都市間競争へ

私自身も「人口は最も大事な数字」と大学・大学院で政治学の研究をしている際に何度も何度も言われたものですが、都市化(アーバナイゼーション)をもとに、人口動態を描いた非常に切り口の良いブログ記事を見つけました。

「人口論で一番大事なこと、アーバナイゼーション」

http://rebrightpartners.com/archives/2050

このブログのキーワードは「都市化(アーバナイゼーション)」。

世界人口の地方から都市への大移動を表したグラフが示され、「アーバナイゼーションとは、首都圏だけではなく地域の中核的な都市への周辺部からの人とそれに紐付く冨の移動の事」であると述べ、結果、「世界における国同士の差よりも都市単位での差のほうが大きくなった」とされています。

私自身が実感として、今までもブログで書いたきたことが、よくわかる切り口で紹介されていると感じました。そして私自身の「地方創生」という言葉への違和感の理由がはっきりとわかりました。流れに逆行し、不自然だからですよね。

私自身は、大学時代の自分の研究テーマの1つは「分権」だったこともあり、それぞれの地域が魅力を作り出し、独自性を打ち出すことにはおおいに賛成なのですが、国が大手を振り、「地方創生」を掲げ、地方の主体性も欠如しているのに、推し進められることにはおおいに反対です。時代の流れと逆行し、結果日本経済が補助金に依存しがちであることにつながっていることにも表れていますよね(ブログ「歴史上初?韓国の賃金が日本の賃金を上回る」http://yoshi-jpn.com/3500/)。ちなみに新聞記者になったとき、最初の頃の飲み会である先輩に何に興味があるんだと聞かれ、「分権です」と答えられたら、「何の文献」と尋ねられたことを思い出します(笑) ほぼほぼ浮いていましたね(笑) もともと見ている方向が全く違ったんですよね。

なので、田舎で住もうという流れは、別に悪いことではないのですが、それはあくまでも「変わった人」の選択であり、多数派にはならないということがこのグラフからわかります。

そして重要な指摘がここにもあります。

「世界中の都市(およびその住人)がどんどん発展して、そこではもはや新興国も先進国も変わらないレベルまで差が縮まっている。一方で地方部とは相対的にどんどん差が開いている。その格差は世界中で起きている、そしてこれから更に加速度的に進展していく。なにも過疎化や地域格差は日本だけで起きている特殊な事象ではない。」そして「都市単位で比べるほうがより実践的であって、ビジネスや政策立案においては農村部と大都市をひっくるめた外国と自国を比べる事がむしろ危険ですらある。それほどまでに都市と地方の間の差は大きく、逆に世界の大都市同士の力は拮抗してきている。そして重要な事は、それらの世界中の都市が互いに人材や企業や資産を奪い合う激しい競争を繰り広げているのである。」と指摘されています。

もうまさに、まさにです。私がいつも繰り返しているように、今後各国の経済の差はより減っていく一方、各国内に大きな差が生じ、固定化さえ起こるという流れも、都市化と無関係ではないと言えるでしょう。なので、このブログにおおいに賛成です。

人が集まらない土地に未来はありません。人の数が減る土地の未来は暗いです。それが田舎で記者をした実感です。そうしたことを意識し、自分の未来を選び取っていく事が、若い世代には必要であると思います。

 

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