フィリピンとセブ島の政治をおさらい!2016年フィリピン大統領選に向け、セブ島の事情も含め、政治体制・行政区分(行政の長)・政党・候補者・現在の状況などについて調べてみた。

フィリピンとセブ島の政治をおさらい!2016年フィリピン大統領選に向け、セブ島の事情も含め、政治体制・行政区分(行政の長)・政党・候補者・現在の状況などについて調べてみた。

ネットで調べても、なかなか日本語でフィリピンやセブ島の政治について、より良く簡潔にまとまったものがなく、私のような「まだまだフィリピンわからんわ!」という人は、玄人の方と違い、なんとなく生活しているのが実情。でも今度の選挙は大事なので、ちょっと調べてみました。地域によって違うことなどもあるかもしれませんが、フィリピンやセブ島に興味がある方の参考になれば幸いです。

1, フィリピンは大統領制

これは多くの方が知っているかと思いますが、フィリピンは大統領制。

選挙の際には、大統領、副大統領と、それぞれのポジションに対して独立した形で選挙を行います。

大統領の任期は6年。マルコス政権の反省から大統領の再選は禁止されており、現在のアキノ大統領の継続を望む声も多かったのですが、このルールのため、次期選挙には出られません。

 

2、フィリピンの選挙と行政区分・長の関係

「フィリピンの政治は大統領制である」ということ以外、日本人の方は知らない人が多いのではないでしょうか。以前まとめたものを図にして、なるべくわかりやすくしてみました。

ナショナルガバメント

ローカルガバメント

議会

President

プロビンス

Governor(知事)

Vice-president

ディストリクト

Congressman(下院議員)

Senators(上院議員)

ムニシパリティ(シティ)

Mayer

 

バランガイ

Captain

フィリピンの行政区分で、ローカルでは、広域のものから、プロビンス、ディストリクト、ムニシパリティ(シティ)、バランガイとあります。そしてそれぞれに長がおり、それぞれ権限を持っています。バランガイが基礎自治体のようなもので、生活するうえでは大きな権限をもっていると感じます。またフィリピンでは、田舎出身者の場合、ムニシパリティぐらいの範囲であれば、名字でその人の家族・親戚がわかったりもします。

そして国政選挙(ナショナル・エレクション)で選ばれるのがピンク色の部分、地方選挙(ローカル・エレクション)で選ばれるのがブルーの部分になります。選挙になると、一般市民も巻き込み、ものすごいお金が動きます。

「フィリピン政治に関するメモ ①行政区分と長」http://yoshi-jpn.com/2727/

「フィリピン政治に関するメモ ②選挙」http://yoshi-jpn.com/2729/

 

3、フィリピンの政党の3つのカテゴリー

まず個別の政党の特徴を見る前に、フィリピンには大きく分けて、3つのカテゴリーの政党があります。

1つ目が、いわゆる私たち日本人がイメージする政党

2つ目が、いわゆる比例代表制(party-list system)で議席を獲得するような小さな政党

3つ目が、地方政党

です。

そしてここにフィリピン政治の大きな特徴があるのですが、主要政党でも過半数をとれるような政党はなく、「数の力」を手に入れるために、他の政党を巻き込んでいくことが必要となります。そのため、過去・現在の政治的結びつきなどが現在や今後の政治関係に直接与えていくような形になっているといえそうです。

 

4、フィリピンの主な政党

フィリピンには様々なカテゴリーの政党があり、小さなものまで含めると、相当な数の政党があります。今回は自分の頭の整理のためにも、いわゆる主要な6政党の関係をチェックしてみることにします。

政党

設立年

由来

大統領など

 ① Lakas of CMD

2008

Lakas Kampi CMD

アロヨ

 ② Liberal party

1946

Nacionalista Partyの一部、前アキノ大統領によるUNIDOのメンバー

アキノ

 ③ Nacionalista party

1903

最も古いフィリピンの政党

マルコス

 ④ Nationalist’s People’s Coalition

1991

Nacionalista party の分派

 

 ⑤ National Unity party

2011

Lakas Kampi CMDの分派

 

 ⑥ United Nationalist alliance

2015

PMPとPDP-Labanの選挙連合

エストランダ

 

①「Lakas–CMD (Lakas-Christian Muslim Democrats)」

lakas

 

 

 

2012年までは、「Lakas Kampi CMD」と呼ばれており、アロヨ元大統領を輩出しました。

Arroyo

 

 

◆アロヨ元大統領

 

ただ2012年に、多くの議員が、②Liberal Party に流れたり、⑤のNUPを結成して、力を失っています。⑤はここの分派。

NUP

 

 

 

 

 

② 「Liberal party」

LP

 

 

 

 

Nacionalista Partyから分かれたメンバーにより、1946年に誕生したフィリピンで2番目に古い政党。現アキノ大統領の選挙での勝利後、292議席中110議席を獲得し、政権与党を担っています。

aquino

 

 

◆現アキノ大統領

 

 

③「Nacionalista Party」

NP

 

 

 

 

フィリピンで最も古い政党で、20世紀のフィリピンの政治を導いた政党。Manuel Quezon、Sergio Osmeña、Ramon Magsaysay、Carlos P. Garciaなどに加え、マルコス元大統領(Ferdinand Marcos)も排出し、多くの大統領を輩出しました。

marcos

 

 

◆マルコス前大統領

 

④はここから分派した保守政党

NPC

 

 

 

 

 

⑥「United Nationalist alliance」

UNA

 

 

 

 

エストランダ前大統領が率いたPwersa ng Masang Pilipino (PMP)と、現副大統領のビナイ氏が率いるPartido Demokratiko Pilipino-Lakas ng Bayan (PDP-Laban)が選挙協力し、それを基に、ビナイ氏がアキノ内閣を辞任したタイミングで、正式に2015年につくった政党です。

estranda

 

 

◆エストランダ前大統領

 

 

5、現在のフィリピン大統領候補とその政党

以前ブログ「3分でわかる! 2016年のフィリピン次期大統領候補と支持率の推移」http://yoshi-jpn.com/3351/で、2015年8月当時の情勢を書きました。その時からは随分情勢が動いているのが実情です。まず最新の支持率をベースに順番に表示します(ブログ「フィリピン大統領選の支持率、ビナイ氏が一年ぶりにトップ返り咲き」http://yoshi-jpn.com/3655/)。

a、ビナイ氏

jejomar binay

 

 

ビナイ氏は前述の通り、政党はUNA。現在、かつての日本の自民党のように、どぶ板選挙を展開し、支持率が1位です。

 

b、ポー氏

poe

 

 

ポー氏は政党無所属。国籍問題で、裁判所により大統領選への権利をはく奪される判決を受け、じりじりと支持率を下げている状況。

 

c、ロハス氏

rohas

 

 

ロハス氏は、政党はLiberal Partyで、現アキノ大統領から後継指名を受け、それ以降支持率を上げてているものの、なかなか支持率が上がりきらないのが現状。

 

d、ドゥテルテ氏

duterte

 

 

ドゥテルテ氏の政党は、PDP-Laban。一度は支持率がトップになったものの、その過激さゆえに支持率を下げ、有力候補から脱落した様子。個人的には残念。

 

6、セブ島の政治情勢

ここまでの国政という大枠の流れに加え、セブ島の政治情勢を調べた範囲で加えてみます。

ある記事によると、セブ島の多くの政治家は、Liberal Party か、地方政党「One Cebu」と関係を築いているそうです。Liberal Party はすでにチェック済みなので、One Cebuについてみたいと思います。

A,「One Cebu」はビナイ氏支持

地方政党「One Cebu」は、2007年に、セブの前知事であったGwendolyn Garcia氏によりつくられた政党です。2で見たように、知事はローカルガバメントのトップにあたります。そしてGarcia氏はビナイ氏と近い関係にあり、UNAの支持を受けているとのこと。その後、ビナイ氏の汚職疑惑や、Garcia氏の後継でOne Cebuのトップに就いた弟のWinston Garcia氏が、自身の知事への立候補を宣言した際に、ポー氏支持の可能性をあげたなどの経緯があったようですが、最終的に政党としてビナイ氏の支持を決めたそうです。そしてセブ市長のMichael Ramaも、ビナイ氏と親しい関係にあるようです。

B、焦点は人気か組織か

セブ島で、ポー氏もドゥテルテ氏も人気があります。実際、私も彼らについての支持を聞く機会の方が圧倒的に多かったです。それでも、フィリピンの政治は、組織が人気を駆逐するのが習わしとのこと。

組織で見ると、セブ島の場合、One Cebuやセブ市長の支持を取り付けているビナイ氏と、Liberal party の支持を得るロハス氏の一騎打ちの様相。それに対して、ポー氏とドゥテルテ氏が、どこまで食い込めるかがポイントになっていくとのこと。

フィリピンの今後を大きく決める2016年大統領選。これから5月本番までどう動いていくのかに注目です。

 

それでは長い文章にお付き合いいただきありがとうございます。何か少しでもフィリピン生活などの参考になっていれば幸いです。またかなり偏った見方を提供しているかもしれませんので、あくまで1つの意見として見てみてください。これをきっかけにいろいろな情報をご自身でも探っていただければと思います。

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