フィリピンの家計の借入金額が極端に低いことが指摘されているニュースを見つけました。
「年3兆円のお小遣い」の光と影、フィリピン「パヤタス」が映す課題
http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXMZO9265677009102015000000
記事によると、国内インフラ整備の遅れが指摘され、世界経済フォーラムの調査では、鉄道や港、空港といったインフラの質が「ASEAN主要6か国で最低」と報告されているとのこと。すごくわかりますね。。。
ただ記事の中で述べられていることの多くは、よく言われていること。
その中で「そうなのか」「なるほど、だからか」と思ったのが、「家計の借入金額も周辺諸国に比べて極端に少なく」という部分。
確かに生活の部分だけを見ると、給料をもらったときに、仕送りとローンでほぼ給料が残らないフィリピン人。いまだに質屋が大活躍。なので、私たち日本人から見ると、フィリピン人はお金を借りてるイメージが強く、「なんでそんなに前借してまで。。。」と思っていました。
でもよく考えると、日本人の方がよっぽどお金を借りているわけですよね。マンションや家のローン、車のローン。これは良い言い方をすれば投資、悪く言えば借金。そのため、その返済に追われ、定年まで仕事を続けないといけない日本。これは先進国全般にいえること。
「日本人はワークホリック」
海外に出ると、必ず言われますが、日本人も別に「ワークホリック」として生まれるわけではありませんよね。上記のような状況が、仕事を止めるという選択肢をないものにしています。教育費を含む社会の制度が働かないことを許していません。社会の空気もですよね。
でも仕事がなくなっても、田舎に引き返せば、ご飯を食べるのには困らないフィリピン。知っているフィリピン人が、2年も無職で過ごしています。。。
こうした社会は、確かに裕福にはならないかもしれないけど、フィリピンに残るいい加減さを可能にするのが借金をしないところ。なるほどと思いました。
でも今後は時代は変わり、投資がどんどん進んでいくと、フィリピンも普通の忙しい国に代わるのだろうと確信しました。個人的には残念ですが、フィリピンの発展のためには仕方ないでしょうね。
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