アジアの人たちの人件費が安いことで、日本にそうした人達を迎え入れる動きがあるようだ。
外国人労働者受け入れ拡大、建設業での運用が試金石に (1/2ページ)
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/140404/ecd1404042219006-n1.htm?utm_content=buffer3cf83&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
完全に日本の都合で進めている。それ自体は悪いことではない。理由がなければ、やる理由もないのだから。しかし根本的に、日本(日系企業)には、外国人を受け入れる土壌がない。このことはしっかり認識されないと、外国人の定着はありえないと思う。実際、こういう記事を見つけた。
インドネシアから来日した看護師たち すでに6割以上が帰国
http://www.news-postseven.com/archives/20120526_108966.html
記事にもあるが、「育ててやったのに」という価値観は、申し訳ないが、日本独特のものだし、会社側の勝手な論理だ。多くの国では、お金が貯まれば仕事を辞める人たちもいる。
少なくとも以下の部分が改善しないと定着は無理だと思う。
サービス残業
有給の消化
マニュアル化
フィリピンで、マネジメントなどをしていて思うことは、
通常業務で、残業しないと回らない仕組みというのは、すでに破たんしている
従業員の有給の消化に、最もな理由が必要だというのはおかしい
日本人並みの職業意識で働いている国の人間などいないので、マニュアルがないなど問題外
上記は、日本で働いていた時に、私自身が思っていたことなので、ものすごく納得できる。だから私はフィリピン人と働いていても、彼らが嫌な事はわかる。それを前提に、前の職場でも、日本から来る難題(笑)を勝手に内緒で変更し、実施していた。「オレの責任でやるから」と。結果講師からの信頼は得られ、日本側の偉い方が来た時にもそれを褒めていただき、どんどん必要なことは臨機応変にやっていいと言っていただいた。「労働=賃金」以上のものはないと思って、契約をしっかり意識すべきだし、外国人と働くということはそういうことだ。そして人が去ることを前提に、組織をつくる。人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつけるのだ。けどこれは本来、日本企業でも同じはずだ。これを実施してれば、いつでも有給もとれるはず。
人生で何が大事か。
そこには多様な答えがあって、それを受け入れる土壌がないと、外国人の受け入れは無理だし、長く働いてもらうことはできない。そしてどれだけ良く対応したところで、去るのも現実なので、それを前提に組織をつくるべきなのだ。
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