すみません、投資話ではありません。子供がたくさんいたら、どの子供に投資するかという話で、フィリピンと日本では考え方が違うなというものです。
30、40年前の日本に似ているといわれるフィリピン。しかし子供へのお金のかけ方に関しては違う考えがある気がします。
かつての日本。
兄弟の中で、まず女子は進学の対象から外れる。そして一番上の男子は、大学を諦め、働きに出て、下の子たちがより進学できる機会ができるようにする。そう、日本は上が我慢し、可能な限り、皆平等な機会を持てるようにし、下になればなるほどチャンスがあった。
ただしそれは女性の機会の平等の犠牲の上に、です。
一方のフィリピン。
兄弟の中で、親は一番上に全力投球をする。そしてその子が大学を卒業できれば、その子が他の兄弟を学校に行かせる。ただし男子は結婚すると、自身の家庭を世話する必要があり、基本的には長女の婚期が遅れる話をよく聞く。彼女が他の兄弟の学費を工面するのだ。そして彼女が、何か間違いを犯し、在学中に妊娠すると、家族にとっては悲劇となる（ブログ「フィリピン女性の婚期が遅くなる理由」http://yoshi-jpn.com/660/）。
最近聞いた話は、大学1年生の女の子。彼女は学校の奨学金と、大統領の奨学金を受けとっていた。とても優秀だ。彼女の家庭は、とても貧しいそう。さぞかし家族、両親は彼女に期待していたことだと思う。
でも、、、彼女はモーターバイクの兄ちゃんの子供を妊娠してしまったらしい。。。とにかくフィリピンの女の子は、モーターバイクとトライシクルの兄ちゃんにヤラレてしまう。。。理由は毎日会うから。。。それだけで惚れてしまう惚れやすい性格。。。
もし上の話のような場合、その後ろの兄弟にはチャンスはやってこない。貧乏が連鎖する。絶対に貧乏から抜け出せない。
こうした部分を深く考察してみるだけで、それぞれの国の違いがうっすらわかる。個人の努力でどうにかできるのは明らかに日本型だ。最低限の所まで浮上していれば、後は努力の問題だ。フィリピン型の場合、最低限の所までいけるかどうかの可能性が、一番上の人間にかかっており、いくら能力があっても、そこがこけると、浮上ができない。
もちろん、一番上がホームランを打てば、全員が浮上する可能性もあるが、多くのフィリピン長女たちは、婚期を遅らせ、兄弟を学校に行かせている。長いお勤めだ。
私の最近聞いた話では、ある大学生の女の子（長女）は、両親が8番目の子供を妊娠したのを知ったとき、号泣したそうだ。。。残酷で、とてもリアルな話だ。
どちらが正しいというのではない。でもこうした所に、それぞれの社会の根底にある思想が見え隠れしている気がする。
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