サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ

サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ

この有名な一節で始まる植木等さんの「ドント節」が発売されたのは1962年。50年前。

 

フィリピンは30年、もしくは40年ぐらい前の日本だとよく言われる。少し「ドント節」の背景を持った日本よりは発展しているのかもしれない。

 

「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」

 

記者というサラリーマンから仕事がはじまった私は、全くこの歌詞に賛同できない。そんなに気楽じゃねえよと(笑) 多くの日本人の方もそう思われるのではないだろうか。

 

ただフィリピンに来て思うことがある。

 

「オフィスで、クーラーが効いている部屋で、固定給がもらえる」というのは、そうではない人々には気楽に見えるし、実際そうだ。仕事をかなりしようが適当にしようが、固定給がある。

 

フィリピンでは、日の当たる暑い路肩や路上で、日焼けを避けるために長袖を着て、商品を売り、その売上からマージンを引かれ、わずかなお金を持ち帰り、山ほどいる家族の生計を立てる。そんな人がたくさんいる。

 

フィリピンのローカルバスの運転手は、固定給がないそうで、彼らがなぜ多くの乗客を乗せないと走り出さないか、いや走り出せないかもわかるはず。

 

わずか50年前は日本もそうだったはずだと思いをめぐらす。母方の祖父と祖母は、それぞれ10人ぐらい兄弟がいた。

 

早朝3時4時。ジプニーに乗ると、市場で仕入れた魚を積んだ老夫婦やおばさんをよくみかける。彼らの1日は、その時間から始まれど、生活は楽にならないのだと思う。彼らが着ている服は、決して綺麗なものではない。

 

そんな人たちから見たら、この言葉が漏れるのもわかる気がするし、なぜ50年前の日本でその歌がヒットしたかを想像できる。

 

「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」

 

わずか50年で、日本はこれだけの成長ができたのだ。私はその恩恵を受けて、この国で暮らしている。そしてフィリピンという国と向き合えば向き合うほど、同じ50年で国が転落していく事も可能性としてはあるだろうと思える。

 

国が豊かであることは、ほんとに大事だと思う。

 

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