フィリピンで「看護師の最低賃金、月24887ペソ」の議案を上院で承認

フィリピンで「看護師の最低賃金、月24887ペソ」の議案を上院で承認

フィリピンで看護師の最低賃金が大幅に上がる法案が、上院で可決されたことがニュースとして発表されました。

 

Senate approves bill giving nurses P24,887 minimum pay

http://www.nurseupdates.com/senate-approves-bill-giving-nurses-p24887-minimum-pay/

 

上記記事によると、最低賃金として24887ペソが挙げられています。

 

この議案の法制化は、フィリピンの看護師の職業の水準の向上と、ヘルスケアの労働市場をけん引する役割の維持、さらにフィリピン看護師の非雇用やミス雇用のような問題への対処につながるだろうとのこと。

 

フィリピンでは、看護師の数が増えたことで、命令や契約のもとで強制的に働かされたり、海外でのより良いチャンスを求める状況があることが指摘されています。フィリピン人看護師は、世界中で良いヘルスケアの提供者として広く認識されていて、こうしたひどい労働状況を変えるべきだとされています。この議案の成立により、3年間従事する7人のメンバーからなる「ナース局」ができるようです。

 

現在、フィリピンの看護師になるには、研修期間が必要。で、その研修を受けるには、働いているのに、なぜか一定のお金を病院に払うという状況があります。そして病院で働いても、給料が最低賃金に近い状況も多々あると聞いたのが、セブ島での話。なので、多くの看護師は、生活のために、語学学校やオンライン英会話、コールセンターで働いたり、アルバイトをしたりしています。

 

これを聞いたとき、フィリピン凄いな、、、と思ったのが4年ほど前。政府の政策のミスにより、過剰に看護師の道に進む生徒が激増し、供給過剰で、労働状況が悪化。ただ看護師の中では、海外で働くことを目標に、安月給に耐え、頑張っている人たちがたくさんいました。

 

実際私がIELTSの勉強をしていたときに、一緒にいたクラスメイトたちは、まさにこうした看護師たち。

 

フィリピン人の看護師が海外で働くには、9.0が最高得点のIELTSで、リスニング8.5、リーディング・ライティング・スピーキングが各7.0ほど取ることが最低条件で、一つのセクションでも落とすと駄目というもの。そうした試験をパスし海外で働くフィリピン人の優秀さを知った瞬間でした。

 

今回の法案は、こうした看護師の労働環境を大幅に改善する可能性があると同時に、国内に優秀な人材が残る、または戻ってくる可能性を示唆しています。そして逆に、看護科を卒業していた人材が、語学学校などその他の仕事から、本来の専門職に戻っていく可能性があり、人材の流動が進みそうです。

 

アキノ大統領のもとで、少しずつ確実に、フィリピンの問題が改善される動きを見てきて、政治は遠いようで、やはり生活に直結しているなと感じています。

 

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