ポー氏が1位に返り咲きのフィリピン大統領選、支持層の背景に父 カガヤンデオロで2月21日に5大統領候補が討論へ

ポー氏が1位に返り咲きのフィリピン大統領選、支持層の背景に父 カガヤンデオロで2月21日に5大統領候補が討論へ

フィリピン大統領選を5月に控え、カガヤンデオロで2月21日に5大統領候補が討論することがニュースになっていました。

「5 presidential bets vow to attend 1st debate」

http://www.philstar.com/headlines/2016/02/13/1552474/5-presidential-bets-vow-attend-1st-debate

マニラ以外で討論が行われるのは初めてとのこと。個人的には、見に行ってみたいぐらいに盛り上がっています(笑) 私の周りではフィリピン人たちも、だいぶ大統領選の話題で盛り上がっている気がします。利益が関わっていますからね、選挙後の。

ちなみに、最近発表された最新の調査では、フィリピン大統領選の5人の候補者の支持率は以下のように出ています。

第1位 ポー氏 30%

第2位 ビナイ氏 23%

第3位 ロハス氏 20%

第3位 ドゥテルテ氏 20%

第5位 サンティアゴ氏 4%

 

「Poe regains lead; Binay, Mar, Duterte tied for 2nd

http://www.philstar.com/headlines/2016/02/07/1550579/poe-regains-lead-binay-mar-duterte-tied-2nd

 

別の調査でも、

第1位 ポー氏 29.9%

第2位 ドゥテルテ氏 26.6%

第3位 ビナイ氏 25.5%

第4位 ロハス氏 14%

第5位 サンティアゴ 3.3%

と、ポー氏がトップ。ちなみに、副大統領候補の支持率1位は、マルコス前大統領の息子、マルコス上院議員。マルコス、、、と思ったのですが、フィリピン人たちの評判も良く、父の面影で嫌う人達がいるぐらいとのこと。やはり誰がどうした仕事をしているかなどは、日本のようにはわからんですね。。。少しずつ勉強していくしかないです。政治や社会を知らないと、所詮”居候”ですからね。

 

「Poe, Marcos lead latest Magdalo survey」

http://www.philstar.com/headlines/2016/02/10/1551652/poe-marcos-lead-latest-magdalo-survey

 

ただこうなってくると、なぜこれほどの支持を無所属のポー氏(ブログ「フィリピンとセブ島の政治をおさらい!2016年フィリピン大統領選に向け、セブ島の事情も含め、政治体制・行政区分(行政の長)・政党・候補者・現在の状況などについて調べてみた。」http://yoshi-jpn.com/3728/)が得ているのかが理解できないフィリピンアマチュアな私。そこでフィリピン人たちになぜポー氏が支持を得ているのかを聞くと、「彼女のお父さん」との回答を必ず得ます。

そこで少し、ウィキペディアでポー氏の父を調べてみました。

本名はRonald Allan Kelley Poe。広く知れているのは俳優名「Fernando Poe, Jr.」、通称FPJ。KNP(Koalisyon ng Nagkakaisang Pilipino)から立候補した2004年の大統領選で、アロヨ大統領に敗れた後、数か月後、心臓発作に倒れ、意識が戻らないまま、なくなったとされています。ポー氏は、そのFPJの養子。あくまでも教会の前で拾われ、養子の形でもらわれたため、他の候補は、国籍問題でポー氏を引きずりおろそうとしているのが現状。

この父の支持層が、ポー氏をサポートしているとのこと。

この大統領選が始まる当初。ロハス氏が大統領選に立候補し、彼はポー氏に副大統領選に出ることを打診しています。その当時、有力候補は、ロハス氏とビナイ氏のみ。ポー氏は、ロハス氏と目指す方向の違いでこの打診を断るとともに、ロハス氏とビナイ氏の一騎打ちになった場合、ビナイ氏が勝利することが見通せたため、それを避けるため、ポー氏の支持層によって担ぎ出されたそうです。

なるほど。それによって、

1、無所属で、

2、国籍問題も出てきて、

3、多くのフィリピン人たちが言うように、実績も他の候補に比べ弱い

にも関わらず、支持がなかなか落ちないんですね。

そのあたりにロハス氏が伸びてこない理由もあるのかなと。少なくともロハス氏はポー氏に否定された形になっているからですね。そうなると、一番大きなグループから支持をうけにくいですもんね。

私は、ロハス氏で落ち着くのかなと思っていたのですが、この流れだと、ポー氏、ビナイ氏、ドゥテルテ氏がそれぞれ支持を集める可能性もあり、最後まで混戦が続きそうな気がします。フィリピン人たちも決めかねていますしね。

21日の1回目の討論の結果、どういう判断をフィリピンの人達がするのかをひとまず見たいと思います。

 

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