フィリピン大統領選の支持率で、ポー氏とビナイ氏が首位で並んでいることがニュースになっていました。
「次期大統領候補の支持率、ポーとビナイ両氏首位」
http://news.nna.jp/free/news/20151228php003A.html
それぞれの支持率は26％。それでもポー氏は、選挙資格がないので、実質ビナイ氏のトップ。次点がロハス氏で22％。そして4位にはドゥテルテ氏。ポー氏がダメで、ビナイ氏を嫌らう層が、ロハス氏の上昇を後押ししているのかなと推測できます。
そして今回のブログでは、ビナイ氏の支持とドゥテルテ氏の支持急落の源泉に焦点を当ててみます。
私自身の実感としては、なぜ汚職疑惑があるビナイ氏が支持を集めているのかがわからなかったので、フィリピン人たちに少し聞いたところ、その背景に、ドラッグ使用者の支持があるからではないかとのこと。そしてドゥテルテ氏の支持急落の原因も、テレビでの以下の発言が考えられるとのこと。
「ドラッグ使用者たちよ、（自分（ドゥテルテ氏）が大統領になれば、最後になる）最後のクリスマスを楽しめ」
との発言。もはやVシネマの世界ですね。。。しかし現にいままでの実行実績から、それがただの冗談ではないことはフィリピン人たちはよく知っています。
セブ市長のラマ氏が当選している背景にも、このドラッグが関わっているとの噂。なので、ドラッグ使用者に向かって発したこの発言で、フィリピン人たちによると、セブでドゥテルテ氏が人気を得るのは厳しいとのこと。
実際に、私が書いた2つのブログでも、セブでのドゥテルテ氏の支持率の変化がとても激しいです。上のブログが、12月9日に書いたもの、下のブログが12月23日。
「フィリピン大統領選、ドゥテルテ氏が支持率1位に躍進！」http://yoshi-jpn.com/3635/
「フィリピン大統領選の支持率、ビナイ氏が一年ぶりにトップ返り咲き」http://yoshi-jpn.com/3655/
一番最初の新聞記事にあるように資格の問題も一部関係あるかと思いますが、私の推測では、ドゥテルテ氏の支持率は、セブを含むビサヤ地方を中心に、この発言で大きく下がったように見えます。
今回の一連の流れで、前からわかっていたこととはいえ、フィリピンにドラッグが根深く蔓延しているのを実感しました。しかも少なくともセブではどんどん広がっているように思います。それはトップにいる市長がそれに関わっているから。また日本人留学生の間にも、こうしたドラッグ使用の黒い噂があります。
こうした大統領選の流れになったからには、ポー氏に資格がないことがはっきりし、その票がロハス氏に流れることがビナイ氏を負けさせる流れかなと思います。ビナイ氏はいかん。これが私の立場です。
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