以前から書いているが、フィリピン人はフィリピン人を信用していない(ブログ「フィリピンの恋愛事情 ②地元」http://yoshi-jpn.com/2403/ )。
しかしそれを彼らが如実に表面に出すことはない。仲良しばかりに見える。フィリピン留学にきた日本人の多くが、フィリピン人のフレンドリーさにイチコロになるのもよくわかる。
生きていく上で、素晴らしい能力だと思う。
フィリピン人は、そもそも他人を別の存在だと考えているので、他人が何をしていようが、ほとんど気にしていない。自分にしか関心がない。それが誰でも受け入れるフィリピンという社会をつくっているのだと思う。それが私には心地よい。
そうした「個」が基本の上に、フィリピン人の場合、「人に嫌われたくない」という思いをベースに、コミュ力でもって、相互依存の関係をつくっている。宗教も絡んで、それが良くも悪くも、セーフティネットワークをつくっているように見える。
日本人は、人の好き嫌いで、その人間関係を切り捨てがちだ。人に揉まれて生きていくしかないフィリピンという社会で、人間関係構築力は育っているのだろうと思う。嫌であっても、その中で生きていくしかない。「切る」という事は、「切られる」ということでもある。
かつての日本では同じような状況があっただろうが、現代日本では失われがちな能力。でもますます個の孤立化が進み、個で生きていくことが要求されている現在社会。
生きる力で一番必要なのは、人間関係をつくる力だと思う。フィリピンで、世界の荒波で生きぬく力を見ている。
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