前回同様、ストリートチルドレンの更生施設でのボランティアの時の話です。
ある日、私は友人とビーチに訪れ、全身が日焼けでヒリヒリしていた。体のどこを触られても、激痛が走るレベル。実際、1週間ヒリヒリがおさまらなかった。セブ島の日差しはきつい。しかし子供たちにとっては、私の状態がどうだとかそんなことは関係ない。私を見るやいなや、いつもの通り走ってきて、飛び乗ってくる。
「めちゃめちゃ痛い!」私は叫んだ。子供にとってはそれが面白い。子供たちは真似する。「ムチャムチャイタイ」。その笑顔がかわいいのが、憎らしい(笑)
しかし施設を束ねる社会福祉士と話したとき、すごく衝撃的なことを知った。
「●●、めっちゃかわいいですね」私は言った。社会福祉士「でも彼は、道で保護されたとき、自分の名前すらなかったんですよ。だから彼の名前は私がつけたんです。手続きも大変で。証明書が何もないんですよ」
名前さえなく、道で保護される子供。これがフィリピンの現実の一端。
フィリピンは親だけでなく、親戚一同、そして地域で子供を育てようと意識がある。それでもそのセーフティネットから漏れてくる子供はいる。これを完全になくすことは、親も人間である限り、きっと無理なんだと思う。それは日本も同じ。
こうした存在への眼差しをなくさないようにしたい。例え、この子には何もできないかもしれないが、次の世代のためには何かを残せるかもしれない。彼らの絶望から、少なくとも私は何かを学びたい。彼らがそれを見せないだけに、なおさらその重さを思う。
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