フィリピンには同性愛者が多いというブログの続きです。
まず確認ですが、フィリピンでも、昔から同性愛者はいたようですが、その昔は社会に受け入れられておらず、同性愛者の方はそれを隠すような状態だったそうです。少しずつ受け入れられてきているとはいえ、日本がまさにそうですよね。ただ現在、同性愛者の方はそれをオープンに生きていけるのがフィリピンだと思います。
ただそれにしても同性愛者の数が多いので、要因はなんなのだろうかといつも思っています。私は特に研究者でもないので、2年間に及ぶフィリピン生活の中で聞いた話を、少しシェアしたいと思います。
1つ目は、貧困からくる食生活に影響されるのでは??という説。こちらはあるブログの1つの記事で発見しました。ある研究に基づいているようでした。ただその場合、昔から貧困というのは世界中であったわけで、30年以上昔にはあまり同性愛者を見ることはなかったという、多くのフィリピン人の話と矛盾するように感じます。
2つ目は、友人から聞いた混血説です。いろんな人種のるつぼと化しているフィリピンで、混血だから増えているとのこと。欧米では同性愛者の方が多いが、それも混血が要因だとのこと。熱っぽく語られたので、頭の片隅に残っています。ただ真偽はよくわかりません。
3つ目。これが一番皆さんにシェアしたい、語学学校の講師の話。彼は自分が大学生時代に、なぜフィリピンにこんなに同性愛者が増えているのかということが気になり、それをテーマにフィールドワークを行ったそうです。そして大学にいた同性愛者100人?(正確な数字は忘れてしまいました)にアンケートをとったそうです。
彼のとった統計の結果は非常に興味深い数字を示していました。細かい数字、分類は忘れてしまったのですが、以下のようなものです。
生まれた時から。 35%
環境から。 友人や周りにたくさん同性愛者がいて。 55%
同性愛者と関係を持って。
女装がしたくて。
実際は同性愛者ではない 10%
つまりこの数字から彼が出した結論は、フィリピンの場合、元々生まれもっての同性愛者より、環境によってなる同性愛者の方が多いということです。同性愛者でないのに同性愛者として生きているとか、謎です。。。
前回のブログ「フィリピンの同性愛者①社会的位置づけ」http://yoshi-jpn.com/1074/でも述べたように、フィリピンではゲイは才能があると考えられているし、また社会が同性愛者を受け入れるようになったことが爆発的な増加につながっているのかもしれません。
さらに「環境から」の中で、同性愛者と関係を持って、という部分。以前のブログ「比と日本のパーソナルスペース」http://yoshi-jpn.com/834/で、フィリピンのパーソナルスペースの話をしていますが、同性同士でも異様に距離が近いわけで、そういうことも起こりやすいんだろうなと感じます。
なので現在、フィリピンではゲイの子供たちが集まっている姿も目撃します。同性愛者の方が生きやすい世の中って必要だよなと思う反面、その大半の人がそうした環境によって、元々同性愛者の方でないのに同性愛者になっていくのかもしれないとすると、うーーーんと考えてしまう私は、やっぱり保守的ですね。。。
フィリピンの同性愛者 ① 社会的位置づけ http://yoshi-jpn.com/1074/
フィリピンの同性愛者 ③ 見分け方 http://yoshi-jpn.com/1135/
フィリピンの同性愛者 ④ 恐怖体験 http://yoshi-jpn.com/1155/
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