フィリピンはたくさんの同性愛者の人がいます。実際の割合は、わかりませんが、肌感覚としては、2,3割はそうではないかと感じています。例えば、教育学部を卒業している男性の9割ぐらいがゲイであるそうです(もちろん男性もいます)。
同性愛者の方の増加が、フィリピン女性の婚期に影響を与えてるのではないかと書いたブログ「フィリピン女性の婚期が遅くなる理由」http://yoshi-jpn.com/660/もありますので、どうぞ。
なので、フィリピンにおいては、同性愛者は広く受け入れられています。最近ではレズビアンの方の割合も増えており、それも少しずつ許容され始めているようです。モールを女性が手をつないで歩いていたり、ジプニーで女性同士がキスしていたりしますからね。
ただ根っこの部分で、完全に受け入れられる話かというと、カソリックは同性愛者の結婚などは禁止であるので、多くのフィリピン人の本音の部分は、実は全肯定というわけではありません。
この同性愛者の人々と、フィリピン社会の関係を見ると、フィリピンという国の理解に少し役立つと思っています。
同性愛者は、やはり普通に受け入れられているわけではありません。なので、同性愛者の方を「いじる」というのは、フィリピンでもよく見られる光景です。日本人の私などから見たら、「それはいじめだよね」と見えるレベルだったりします。私は個人的に、フィリピン人の「いじり」が好きではありません。というか、めちゃくちゃ嫌いです。
ただフィリピン人は彼らを排除するというようなことはしません。親戚、知り合いの誰かは必ず同性愛者であるので、彼らは理解しようとしています。彼らは、本音の部分で疑問を持っていても、何かを理由にして、あからさまに社会から排除するようなことはありません。ここがフィリピン社会は包容力があると感じる部分です。
また同性愛者の方は、何かの才能に秀でているというのが、フィリピン社会では広く認知されています。テレビ番組などを見ていても、たくさん同性愛者の方が活躍されています。そして同性愛者の方は、そうした芸術面だけでなく、コールセンターで働く多くの人達もおり、一家の大黒柱であることが多いです。なので、その方々の収入で家族が養われているという現実もあり、同性愛者は広く受け入れられるにいたったのだと思います。
ちなみに日本でも同性愛者の方の平均年収は1500万円だそうです。一般の人が400万円だといわれているので、やはりすごい額ですね。
私は、その結果を遺伝的なもの(ゲイ=才能がある人)だと多くのフィリピン人が考えているのには多少疑問で、彼らは「いじられ」ながら、社会に認められるように、必死で自分の生きる道を見つけてきたのだと思っています。
いずれにしても、かなりの同性愛者の方がおり、その数はどんどん増えているような気がしています。
次回は、なぜそこまで同性愛者が増えているのかについてです。
フィリピンの同性愛者 ② 増加の要因 http://yoshi-jpn.com/1095/
フィリピンの同性愛者 ③ 見分け方 http://yoshi-jpn.com/1135/
フィリピンの同性愛者 ④ 恐怖体験 http://yoshi-jpn.com/1155/
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