危機感を感じづらい日本の地方都市の現状

危機感を感じづらい日本の地方都市の現状

危機感で皆さんを特に煽るつもりはないことをご理解ください。その上で読んでいただき、ご自身で判断していただく材料にしていただければと思います。

 

今回、私は徳島や香川県で短期間ですが過ごしてみて、町が良い方向に変わり、便利なお店や大きな幹線ができているのを見て、気づいたこと。それは、確かにこれでは、ほんとの危機感は感じないだろうなということです。

 

多くの日本人の方が、将来日本が大きな危機に直面するだろうことは、予感しているかと思います。ただこれを深刻だと考えられるかどうかが、今の行動を決めることになると思われます。だから一部の大学生は、海外に出る人が増えているのだろうと。彼らはその危機を肌で感じるからかもしれません。

 

私自身は、北海道で新聞記者として見ていた状況が大きな危機意識につながっています。担当した4町が、各5千人ほどの人口にも関わらず、毎年5%ほどに当たる200人ほどの人口減になっていたのです。

 

実際2008年を頂点に、日本の人口は減少に入りました。そして地方の小さな地域が、雇用の場、教育の場がなくなるなど、モロに影響を受けているのだろうと思います。私はまさにそれを見ていたのだと考えられます。その間それらの地域から地方の中心都市に人口が流入しているため、地方の都市は、人口の自然減をカバーされ、それらを感じないような現象が起こっているのではないでしょうか。大都市はもっとそういう状況が起こっているかと思います。最後まで感じない可能性すらありますよね。霞ヶ関等の、国の中枢機関はそこに存在するわけですが。

 

私は、新聞記者を退職したその足で、山梨で日経新聞に勤めていた知り合いに会いました。私が北海道の小さなマチの現状を語り、私のこの仮説を述べたところ、彼は驚いていました。彼も、彼自身としては東京本社から山梨に赴任し、地方の現状を肌で感じていると思っていたからです。そんなものじゃありません、北海道の地方の現状は。そして私にはそれが日本の将来の姿に思えたのです。

 

国立社会保障・人口問題研究所の発表によると、2008年の人口1億2808万人から、2048年には1億人を割り、2050年には9700万人、2060年には8700万人となるそうです。2008年比でいうと3割減です。社会が単純に3割縮むと考えると、マックやコンビニは3割減るわけです。どこから減りますか?そう、地方です。私が担当していた町は、スーパーがない町もありました。隣町に買い物に行く必要があるのです。ただ社会はそう単純ではなく、消滅する分野も含みながら、複雑に縮むのです。地方の小さな地域が消えていくとき、日本から消えていくものもあるのです。例えば、漁業が20年後にいまのような規模で存在しているとは思えません。消えていることすら考えられます。

 

少なくとも若い世代の人たちは、何か便利なものが日本社会から消えていくのを覚悟すべきです。その上で、それは自分が耐えられる範囲のものであるかどうか、耐えられないならばどうすべきなのかを考える地点に立っているのではないでしょうか。私たちの世代は、日本社会を作り直すことすら課題なのだと思います。それを解決する動きが、私たちの中から出てくる必要があるとも思うのです。

 

写真は、今年も行われていますが、3年前の瀬戸内国際芸術祭の一場面です。こうしたチャレンジも面白いですよね。

 

私はこの大きな変革期を、せっかくなので自分の思いに挑戦しながら、楽しんで生きていくつもりです。

 

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