フィリピン人が会社を辞める理由について書いたニュースを見つけました。300以上の会社で調査を行ったそうです。
「Why Filipino employees leave their companies」 http://www.bworldonline.com/content.php?section=Corporate&title=why-filipino-employees-leave-their-companies&id=123512
それによると、フィリピン人が仕事を変える理由は以下。
１、より良い給料
２、引っ越し
３、スーパーバイザーとの関係
４、健康
５、ワークライフバランス
まず住民の70％がより良い給料が仕事を変える主な原因だとのこと。これは間違いないですね。給料も元々低いですからね。これは仕方ないです。
また個人的に、へーだったのがこの話。フィリピンでは、BPOとIT部門が従業員給料でトップと思われがちですが、実際は、銀行やファイナンシャルサービス部門がトップ。消耗品や工業品の部門が次点とのこと。エンジニアリングやＩＴは、新卒での給与水準ではトップで、22000ペソとのこと。
確かにＢＰＯの給料が高いと考えがちですよね、フィリピンだと。でもアメリカ人の知り合いがはっきりと、「コールセンターがまさに平均層」と会話の中で表現していたので、そうだよなと思っていました。銀行はもちろん上層は給料が良いでしょうが、窓口のスタッフの給料は格安だと聞いていたので、少し聞いていた話と違う印象です。また全体で、昨年は平均、報酬が6%ほど増加し、今年は7％の水準だとのこと。10年で2倍になるペース。10年後は40000ペソの給与が平均になるのかなと。ただこれだとBPOのメリットは吹っ飛びそうなので、どうなることやら。
２も理解できますね。家族と一緒にいることを好むフィリピン人。さらに1番と関わり、より良い給料を得られる家族に引っ越しの必要があれば、そこについていく形ですね。寄生社会、フィリピン。
そして何気に3番が大きいと思いますが、上司との関係。これはどこの国も同じ。しかもフィリピンの場合、女性上司が多く、個人の好き嫌いが、そのまま会社組織に持ち込まれ、それで揉めているケースをよく見てきました。いわゆる公平じゃない扱いですね。あと仲の良かった上司の転職に、部下がついていくケースも多いです。
４は、フィリピンの場合、労働環境もそうですが、働くまでのジプニーなどでの通勤も大変だったりします。意外と、フィリピンではタクシー通勤をしている日本人の盲点。労働が過酷な場合、毎日通勤でかなりしんどい思いをすることになります。長時間、ジプニーで汚い排気ガスを食らってみてください、疲れますよ。。。ほぼ日系企業はこのことをわかっていないのではと思います。私も最初の頃、「フィリピン人、体が弱いな。。。」と思っていましたからね。
５はワークライフバランス。というか、フィリピンの場合、田舎にいれば、お金はありませんが、食べるものには困らない現状があります。かつて、フィリピン人従業員が「2年間頑張って働いて疲れたので、（休むために）辞めます」と、日本人の私には衝撃のセリフを伝えてきたので、そういうもんなんだと思っています。以前、借金が低いのもフィリピン人が簡単に仕事を辞められる理由では、というブログも書いています（ブログ「だから無職にもなれる？家計の借入金額が極端に低いフィリピン」http://yoshi-jpn.com/3534/）
より良い給料を求めて仕事を辞めるフィリピン。けどそれは他の国でも同じで、フィリピン人に限らず、多くの外国人は、ストレートに高給を求めていますから。それって普通ですよね？と思うわけです。市場価値を上げることはとても大事なわけですから(ブログ「労働力としての価値」http://yoshi-jpn.com/2097/)。
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