インドネシアが、フィリピンなどの違法操業で摘発した漁船38隻を見せしめとして爆発させたことがニュースになっています。
「違法操業で摘発の漁船38隻を爆破 インドネシア」
http://www.asahi.com/articles/ASH8L54K2H8LUHBI00Z.html
インドネシアでは、漁獲割り当ての未整備や監視の甘さのために、違法漁船に盗まれている被害額は、約9070億円分にのぼると試算しているとのこと。今回の爆破のうち、フィリピンの漁船は8隻。フィリピン人乗組員74人は国外退去させられたようです。
現ジェコ政権は、「海洋立国」を掲げ、水産業の成長を目指しているため、強気の姿勢を見せるために、摘発した無人の漁船を爆発しているようです。今回の漁船を含め、これまでの爆破漁船は計97隻。
ジェコ氏は大統領に就任した際の演説で、海軍能力の向上や、近海で外国漁船の違法操業が続く漁業の建て直しに注力していく姿勢を強調しています。
「インドネシア・ジョコ新大統領が就任「海洋国家として栄光取り戻す!」」
http://www.sankei.com/world/news/141020/wor1410200037-n1.html
もちろん過激なやり方以外で解決できるのが最善ですが、ルールを明確にして、そこを越えてきた存在に対しては毅然とした態度で対応する。国際政治の舞台では、そうしたことは事態を悪化させず、両サイドにとって良い結果が出るようになるケースが多々あります。大きな戦争は、そこをうやむやにした結果、起こったケースがほとんどです。
・ルールを明言する
・厳格にルールを運用する
これは政治の舞台だけではなく、異文化を越えたところで展開する人間関係やビジネスでも同じだなとつくづく感じます。日本がどうしたルールを明言し、それをどう運用するか。どちらが欠けても、組織を瓦解させてしまうことにつながるわけで、日本の対応に注目しています。
ランキングのご協力に、ぜひクリックをお願いいたします_(._.)_