日本が、フィリピン・マニラの鉄道の延線に関して、20億ドルの長期貸し付けをする考えが伝えられているニュースを見つけました。
「Japan promises record $2 bn loan to the Philippines」
http://www.japantoday.com/category/politics/view/japan-promises-record-2-bn-loan-to-the-philippines
費用は、マニラから北部までの36.7キロの敷設に使われるようで、マニラのひどい交通渋滞の解消が狙いとのこと。
2400億円の支援は、第二次世界大戦の敵国だった国に対する協力で、安全保障の協力という側面もあるとのこと。具体的には、東シナ海・南シナ海における中国の牽制で、両国は海上保安で協力していく考えのようです。「日本はすでにフィリピンの公式な援助の最大国になっている」という最後の言葉に、あまり日本国内では注目を浴びない間に、大きな一歩を踏み出しているのが見てとれます。これに関連したブログはこちら(ブログ「日本がフィリピン軍に訓練用航空機の供与を検討開始」http://yoshi-jpn.com/3381/)。
そして、すでに中国はそうした動きを牽制し、「ASEANフォーラムではフィリピンが中国を攻撃し、日本もそれに加担している」と批判をしています(「中国、南シナ海問題でフィリピン・日本が結託と批判」http://jp.reuters.com/article/2015/08/07/southchinasea-china-idJPKCN0QC07320150807?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29)。
ただ日本が財政的に苦しい中で、今後2兆円のアジアへの支援を表明していることも含め、これほどの額をするのが妥当なのかは検討されるべきなのかもしれませんが、個人的には東南アジアとの連携を深める部分は賛成です。あとは中国との距離の取り方をどうするかなのだと思います。
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