フィリピンの人達にこう質問された。「『ニッポン』と『ニホン』て、何が違うの?」
正直その時、きちんとした答えがわからなかった。その時、肌感覚で答えたのが、以下の感じ。
「えー、なんだろ。普段僕たちが使っているのは『ニホン』な気がする。で、少なくとも僕は『ニッポン』と聞くと、第2次世界大戦を思い出すかな」
フィリピンだと、日本語を習うとき、『ニッポンゴ』というらしい。
その後、ネットで調べてみると、下記のような議論になっているらしい。
「ニホン」か「ニッポン」か 「日本」の読み方の現在
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/research/002.html
あながち自分の答えは間違っていない気がする。日本がフィリピンを占領した時代以来、フィリピンの人は『ニッポンゴ』として聞き親しんできたのかもしれない。当時は『ニッポン』が優勢であったわけだ。
その証拠に、フィリピン人たちも「確かにマンガでは「ニホン」なんだよね」という。
学生の時には、こうした語感や言葉の裏にある無意識の思想を読み解く思想史の研究をしていたので、面白い話だと思った。
日本人である自分には絶対出ない外国人からの素朴な質問に、はっとすることはたくさんある。
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