「サー、僕のことわかる?」
場所はアヤラ。ユニフォームに身を包んだ見覚えのある顔に声を掛けられた。すぐにわかった。以前勤めていた勤務先のジェニター(お掃除係)の男の子だった。
どうやら彼はモールで働き始めたようだ。以前の給料がだいたいわかるので、たぶん収入も上がったと思われる。うれしく感じた。
彼にはずっと「金貯めて、大学行こう」と声をかけていた。もうすでに意味をなさなくなった感がある日本とは違い、フィリピンでは「大卒」であることがとても重要だ。まだまだ大学に行けない人がたくさんいるので、もちろん将来の高ポジションを保障するものではないが、その価値は高い。
たまに以前の勤務先の子たちを街で見かけたり、軽く会話をしたりする。そこを辞めて、他のスクールに移っている子たちもウェブサイトなどで見かける。
何はともあれ、元気そうにしてれば、それでうれしくなる。
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