英語の学習で音読は大事。英語学習でよく言われているかと思います。
ただし初心者の方にそれをいうと、「自分なりの」音読になりがち。間違った発音で行うと、それは悪影響さえ与えます。経験済みです(泣)また「音読」を「ただの棒読み」だと思っている節があり、それでは英語力向上にはつながらないとも思っています。
なので、今までの経験で、音読をする際に大事にしないといけないと思う点を書きたいと思います。私のレベルは全然高くないので、ハイレベルの方の参考にはならないかもしれないけども、初心者の方・まだ学習途上の方の参考にはなるかもしれないと思います。
0、 音読の教材は必ず音源付きのものを使う
ハイレベルの方はともかく、初心者の方は、必ず音源付きの文章を教材としてください。音源がないものは使わない。日本人の英語学習は、圧倒的に音との関わりを欠いています。「聞く・話す」に音は必須です。
1、 その文章を徹底的に理解する
「最初は実力で聞く」
ということをした方が理想なのかもしれないけれど、経験上、初心者には辛いと思います。なので、とくにそこにこだわらず、まず音読に使う文章の文法などを確認する。文章の長さは短いもので構いません。誰でも始められる「音読」は、敷居が低い方が良い。そして”今すぐ”始められる点が良いです。
2、 発音を確認する
辞書で意味を調べても、多くの方が、読み方はきちんとわからないもの。綴り読みになると、多くの場合、ブリティッシュです(ブログ「英語の勉強、まずは発音が大事」http://yoshi-jpn.com/279/ 「発音はアメリカンかブリティッシュか最初に決めよう」http://yoshi-jpn.com/308/ )。文章を見ながらでいいので、音をなるべく細かく確認する。その際、聞こえなかった音をチェックする。何回聞いてもいいです。
3、 暗唱してしまう。
伝えるのが難しいのがこれ。文章を覚えてほしいというと、一つ一つの単語を覚えにかかってしまって、苦痛で挫折しがちです。それではだめ。
これはどちらかというと、とにかく回数をこなす。坊さんの説法の要領ですね。坊さんは何も考えずとも、お経が読める。その要領。短い文章を選び、それをひたすら読む。100回は読んだ方がいいと思うのですが、回数よりも大事なのは、自分の口に文章が馴染んだかどうか。極端な話、文章は1行でも良い。なるべく自分の興味が湧くものが望ましいですね。
4、感情を込める
坊さんの説法では、実際に使う場面で、自然と口から出てくるようにはなりません。その表現を実際に使っている場面を想定し、音読する必要があります。これが何気に効きます。
例えば、
He did not believe in change for change’s sake
という一説。
これはマンデラの業績を讃える中の1節ですが、そうした場面を思いながら音読すると、change for change’s sakeという言葉も覚えやすくなると思います。「変化のための変化」ですね。「とにかく変わらなければいけない!」などと言っている人がいたら、「I don’t believe in change for change’s sake」といえれば、なんかカッコよくないですか(笑)
それを音読を練習する際に意識するのです。この意識で記憶に定着します。
5、参考情報:聞いて再現する(シャドウウィング)
シャドウウィングとは、通常、音源の音を聞き、そのスピードに合わせ、自分も発音をして、その音を再現する練習。
ただし私はシャドウィングというときに、どちらかというと、そのまま、真似をするよりも、1文ずつ音を停止させ、音源が止まった後、それを再現する方が効果的だし、英語力の向上につながると思っています。英語に関する「記憶のキャパシティ」を増やす効果があるからです。これについては、森沢洋介さんが出されている「音読パッケージ」シリーズに書かれていますので、良ければ読んで、実践してみてください。
リスニングしているときに、その瞬間は聞こえているのに、話が進むと、聞こえていた内容を忘れている方には有効です。特に中級レベルでしょうか。
以上、特に初心者にとっての音読についてみてきました。大事なのは、音読をする際には、集中する必要があるということです。そして集中するポイントは、自分で再現できるように、丁寧に英文を聞きとり、なるべく綺麗な発音、自然なスピードで音読し、それに感情を入れることを忘れないということです。そうすると、短時間でも、効果の高い音読が期待できると思います。
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