TIME・マンデラ特集 ② 内容

TIME・マンデラ特集 ② 内容

前回「TIME・マンデラ特集 ① 英語」 http://yoshi-jpn.com/1254/は英語に焦点をおきましたが、今回はマンデラ氏自身に。

 

大学院生時代、当時2005年頃。国際政治の人道的介入に関しての議論をした際。当時、教授が指摘していた点は、マンデラ氏はアパルトヘイトの廃止を成しとけたが、その後の政策は、白人・黒人両サイドから批判を浴びているというものだった。それがまさに政治だと思うが。次のマンデラ氏の一説がマンデラ氏の姿勢を示している。

 

“During my lifetime, I have dedicated myself to this struggle of the African people. I have fought against white domination, and I have fought against black domination. I have cherished the ideal of a democratic and free society in which all persons live together in harmony and with equal opportunities. It is an ideal which I hope to live for and to achieve. But if needs be, it is an ideal for which I am prepared to die ”

 

彼は決して黒人の支配を手に入れたいわけではなかった。誰の手による支配も許さない。だからこそ、その静かな革命の過程は、繊細なバランスを必要としたといえる。1人の人間の力など取るに足らないとよく言われるが、マンデラ氏という1人の人間の力がそれを可能にしたといえるかもしれない。歴史的な場面をみると、必ずといっていいほど、その”一人”の人間の力が大きく働いている。一人の人間ができることはたいしたことはないが、絶望するほど小さなものではない。

 

また政治は真っ白な紙に絵を描けるわけではない。多くのネット界隈で見られるような意見と、私の意見は違う。政治と経営は違う。政治はすでに誰かが描いている絵に色をつける“油絵”のようなもの。丸々変えることなどできない。すでに全体の絵は描かれてるわけだ。変革期は少し様相が違うと思うが、「妥協して」一歩一歩改善するという姿勢がないと、本来政治は進まない。そこに向かうべき「ビジョン」を示すわけだ。

 

私は基本姿勢として、行動している人を心の底から尊敬している。実行している人の苦労など、遠巻きには絶対わからない。批判など小学生でもできる。マクドナルドを批判するアメリカの子供を見て、それに賛辞を送るコメントなどを以前見たことがあるが、そんなものだと思う。大事なのはどんな場面でも対案だと思うわけで、賛辞を送るのではなく、その子に「じゃあ、どうすればいいの?」と聞くべきだったと思う。そこから「考える」ことが始まる。

 

そして上記の英文の最後の一説を読んだとき、ミスターチルドレンのHeroの歌詞を思い出した。

 

「例えば誰か一人の命と 引き換えに世界を救えるとして 僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ 愛すべきたくさんの人たちが僕を臆病者に変えてしまったんだ」

 

マンデラ氏は家族と過ごせなかった時間についてこう語っている。

 

“has always been my greatest regret, and the most painful aspect of the choice I made…To be the father of a nation is a great honor, but to be the father of a family is a greater joy.“

 

彼がやった政策の問題点も数多く指摘されている。それでもこうした一人の人間としての価値観から、実際の政治の舞台で結果を残したマンデラ氏は、やはり私にとっては尊敬に値する。完璧な政治などないのだから。

 

そして最後に、あまりにも有名で、私も好きなマンデラ氏の次の言葉で締めくくりたい。

 

Education is the most powerful weapon which you can use to change the world
(教育とは、世界を変えるために用いることができる最も強力な武器である)

 

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