フィリピン社会で生きていく

フィリピン社会で生きていく

先日から、お向かいに住むフィリピン人家族が、部屋の模様替えをしているのか、廊下の前に、物凄くたくさんペンキなどをぶっきらぼうに置いており、それに加え、ドアをずっと開けっ放しなので、私がドアを開けると、こちらからもあちらの部屋が見えるし、向こうからもこちらが見えるし。。。

 

その状況を不快に感じたので、管理人に連絡して、廊下などをもう少し片付けてほしい、ドアも閉めてほしいとお向かいに伝えてとお願いしました。たぶん文句が来るだろうなとはわかっていたのですが。。。

 

案の定セキュリティガードが私の伝言を伝えると同時に、現地の声で、文句を言っているんだろうなという声がずっと聞こえていました。やはり。。。

 

その翌朝、私が外出しようとすると、案の定ドアは開いていました。。。そしてガッツリその家族と目が合いました。

 

ここからが難しいフィリピン人の取り扱い。

 

もしこのまま何も言わずに通り過ぎれば、今後は、向かいの日本人を気にする必要はないと、好き放題にされます。「俺は勝った!」という感じです(笑) 勝ち負けの問題ではないんですけどね。。。かといって、「お願いしたよね!」的な高圧的な口調で言うと、これは泥沼化に発展してしまいます。

 

なので、私がとった行動は、「クヤ(お兄さん)、ドア閉めることできる?サラマ(ありがとう)」とだけ言うというものです。

 

もちろんこの時は、相手はまだまだ不満いっぱいの顔。フィリピンの人は、普段外国人に偉そうに言われることが多いのだと思います。なので、長く住んでいると、フレンドリーさの内側に、外国人に敵対する感情が見え隠れします。こちらが何か「彼らにとって」変なことをすると、集団で馬鹿にするような態度もとってきます。これは外国人だけに対してではなく、フィリピン人同士ででもですけど。私が最も嫌いな、フィリピン人の態度ですね。

 

よくフィリピン留学をした人が、フィリピン人を単に「良い人」とだけ評価するのは、少し違っている気がして、その人がフィリピン人にとって「外国人」で、しかも「生徒」として扱われているからですね。まずは「お客」として取り扱われていることに気づきましょう。

 

なので、今回のケースの場合、フィリピンの人は、私が外国人で、相手がフィリピン人だから、上から物を言っていると思うのですね。そして彼らは物凄くプライドが高いので、絶対に向こうからは引きません。

 

なので、私はそれだけを笑顔で伝え、その場は去りました。

 

次の日も、その次の日も、私が家に戻ってきた時にドアは開いていました。でも私が帰ってきたことに気づくと、少しだけドアを閉め、こちらの反応を伺っていました。なので、私は何も反応せず、ただ黙って家の鍵を開け、家に入るだけを繰り返しました。

 

3日目。彼らのドアは閉まっていました。

 

写真は、片付けてくれた後の廊下の写真になります。ほんとに片付けた後?(笑) 少しずつなくなっていくと期待しています。。。

 

フィリピン人に、こちらの思いを伝えるには、適切な態度、適切な順序があると思っています。もちろん、腹が立つこともあるのですが、同じ人間なので、誠実に対応するだけですね。私の経験では、こちらがきちんとしていれば、きちんと伝わります。なぜならフィリピンは、よく言えば、助け合いの社会、悪く言えば、他人依存の社会。なので、フィリピンの人達は凄くよく人を見ているし、人の評価をすごく気にするからです。ここがフィリピンのすべての根っこだと感じています。そこにプライドが絡みます。

 

取扱いイメージは、不良の中学生に、教師として関わる感じですかね(笑) 物凄く適切に、向こうの気持ちも汲んだ上で、でも言うことは言わねばならないということです。一度でもこじれると、ややこしくなりますが(笑)

 

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