フィリピンの上院で、マタニティーリーブ(産休)が引き伸ばされる案が可決されました。
「100-day maternity leave gets Senate nod」
http://www.philstar.com/headlines/2016/01/19/1544175/100-day-maternity-leave-gets-senate-nod
結果は19-0で、圧倒的な賛成。結果、政府関係者は60日から、企業は60-78日から100日まで伸ばされる案とのこと。生まれる前後で50日になる計算。現在の60日は、国際組織が定めるマタニティリーブのために必要とされる98日よりも随分少ないとのこと。
狙いは、産後体調を取り戻し、職場復帰までに母としての役割を果たすためとのこと。さらに希望であれば、マタニティリーブが終了する45日前までに、追加で、給料のでない30日のマタニティリーブが認められるとの事。
先日、フィリピンの女性がフィリピン社会で地位を築いているのは、彼女たちが一家の大黒柱として仕事をし、出産前後でもわずか1カ月ずつの休みで、職場復帰することがあげられるというブログを書いたばかり(「フィリピンは出産前・出産後1カ月ずつのみの出産休暇が標準 「伸ばすのが良い」という日本社会の常識を疑ってみる」http://yoshi-jpn.com/3644/)。でもフィリピン社会でも、やはり世界的な流れになるようです。
個人的には「無休でいいので期間をさらに伸ばせる」のが法案に盛り込まれていたりするのがすごくいいなと感じます。従業員と会社の関係だけでは、いくら文言に盛り込まれていても、取得しづらいのは間違いないですし、「無休なら、まあ、いいんじゃない」と会社も思えそうですもんね。やはり個人それぞれの価値観があるので、選択できるのが良いなと。
フィリピン社会も、世代間での考えの違いなどがたくさんあり、日本と同様、当然ですが流動しているのを日々感じています。
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