国際的NGO「Save the children」の調査で、フィリピンには栄養不良の約360万人の子供がいることが報告されています。
「3.6M Pinoy kids stunted by malnutrition」
http://www.malaya.com.ph/business-news/news/36m-pinoy-kids-stunted-malnutrition
記事によると、調査対象国は14カ国で、その中でフィリピンは9位。
1、インド
2、ナイジェリア
3、パキスタン
4、中国
5、インドネシア
6、バングラディッシュ
7、エチオピア
8、コンゴ
9、フィリピン
10、タンザニア
11、エジプト
12、ケニア
13、ウガンダ
14、スーダン
記事によると、フィリピン人は遺伝子的に身長が小さいとのことですが、
注目すべきは、
「栄養不足の世代を見ることができる」
ということ。増えている、と読めそうです。そして
「発育不足は、子供たちの心身の発達を阻害するので、子供たちの将来に影響を与える」
とのレポートです。そして記事によると、
「10世帯のうち、4世帯で、子供に適切な栄養がある食事を提供できていない」
と報告されています。そして「1日3食のバランスのとれた食事のためには459ペソが必要で、最低賃金で働く人の場合、この予算の3分の1しか稼げない」と指摘しています。
たくさんの点で納得できる記事ですね。きちんと数字が入っていて、満たすべきターゲットがはっきり提示されているのもすばらしいですね。
実際に、フィリピンにいると、子供たちがすごく幼くみえることが少なくありません。日本の中学1年生ぐらいに見える子でも、18歳ぐらいで、しかも子供がいたりもします。また最近会ったフィリピン人たちと話すと、子供たちの教育レベルが凄く落ちていると感じるとのこと。教師と子供の両方が原因になっているそうで(ここに教師の問題は書きました。ブログ「フィリピンの公立学校の教師」http://yoshi-jpn.com/2146/)、生徒が大学に行くのも、何かを学びに行くというより、あくまでも卒業資格を取りに行くことが目的になり、そこにお金が動いていることも聞きます。昔の日本にもありましたね、たしか。実際に、フィリピンで履歴書に大量にセミナーや研修の参加履歴が書かれていることがありますが、私には何の意味があるのかよくわかりませんので、無視です(笑)
最低賃金で働く人で必要な予算の3分の1しか満たしていないとのこと。いつも書きますが、最低賃金以下で働いている人たちがたくさんいます。フィリピン・セブ島に住んでいる日本人の方なら知っているモールでも、最低賃金をもらっていないところもあります。
「貧しくても楽しく笑顔であふれている」なんてのは、傍観者のたわ言で、貧困は敵です(ブログ「「貧しい国でも笑顔で生きている」? 自殺者は貧しい国で多いという現実」http://yoshi-jpn.com/3107/)。
頑張っているフィリピン人もたくさん知っているので、フィリピンが発展し、子供たちの可能性がもっともっと広がってほしいですね。
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