以前フィリピン人たちと、SMの創業者ヘンリーについて話していました。そうすると、その中の一人が次のようなエピソードを教えてくれました。多くの方はすでにご存知かもしれない有名なお話だそうです。
「マーキュリー・ドラッグってあるでしょ?あの店はSMの中に絶対ないんだよ」と。そして理由を尋ねたところ、かつて小さな靴屋(SMはShoe Martの略です)を営んでいたヘンリー・シーが、マーキュリー・ドラッグの店頭に靴を置かせてもらいたいと何度もお願いしたにも関わらず拒否され、屈辱的な扱いを受けたことがあるそうです。街を見渡すと、なるほど、赤い看板が目印のマーキュリー・ドラッグは、SMにはないですね。
またヘンリー・シーがまだ小さな時に、彼が死にかけるような出来事があったそうです。その時に、ヘンリー・シーを荷台に乗せ、病院まで運んだ少年がおり、彼は命を取り留めたそうです。そしてその少年は彼の親友になり、現在の彼のビジネスパートナーになったそうです。嘘かほんとかはよくわかりませんが。。。
SMのヘンリー・シーは、フィリピンという国にありながら、その総資産が1兆2700億円で、世界長者番付で100位に入る大富豪。ちなみにその総資産は、国家予算の6分の1相当にあたるとのことです。
ちなみに2015年度の国家予算は、約7兆円(2兆6060億ペソ)とのこと(「2015 National budget」 http://www.dbm.gov.ph/?page_id=10533 )ですが、3年前からかなり伸びており、3年前には4分の1を占めていました。2014年度は約6兆700億円(2兆2560億ペソ)なので、1年で15%1兆円の伸びです。
今のその資産規模を見ていると、一介の靴屋から、どうしたらこの規模になるのだろうと思います。その一方で、今後順調にフィリピンが経済成長をしていけば、国家予算に占める富豪の富の割合がどんどん下がっていき、人治から法治にかわっていくのかもしれません。
昨日、マニパッキャオがメイウェザーに負けてしまいましたが、ヘンリーシーとマニパッキャオの2人は、もう完全に生きるレジェンドで、フィリピン・ドリームの象徴ですね。
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