リリーフランキーさんの本「東京タワー」のサブタイトル、「オカンとボクと、時々、オトン」をパロッてみました。
フィリピンで好きな光景があります。それは昼間にお父さんと子供が一緒に歩いている姿です。学校の送り迎えをお父さんらしい人がしていて、子供の手を引っ張り歩いていたりします。時にはおじいちゃんが、代役でその代わりをしていたり。
いつも言うように、フィリピン人男性は、だらだらしている人が結構います。仕事をしていない人もいます。ただただ路肩に数人で座り、女性が通るたびに「ヒューヒュー」みたいな(笑) 時には昼間にも関わらず、ギャランドウー全開で歩いている、もはや変態ではないかと思ってしまう人もいます。日本だと捕まるはずです、きっと。。。そんなフィリピン人男性を見ていると、「マジ、しっかりせえや」と思うことが多いのも事実です。
でも反対に、オトンと子供が、平日昼間に手をつないで歩く光景を頻繁に見ると、すごく素敵やなと思う自分もいます。
私が小さな時、私の父は仕事が忙しく、ずっと家にいませんでした。なので私の高校受験の1週間前に、父は私はまだ中学2年生だと思っていたし(笑)、まともに父と喋れるようになったのは、高校3年の終わりごろだったように思います。
なので、一度祖父母の家で、盆か正月か忘れましたが、一度だけ家族皆でトランプをしました。その時の事を私は今もずっと覚えています。たった数回で、父は抜けてしまったのですが。大人にとってはたいしたことないことでも、子供にとっては一生の思い出になることってあるんですよね。
フィリピン人のオトン。フィリピン人の多くが「オトンは優しく、オカンより子供に愛情を注ぐ人が多い」といいます。オカンは、ガミガミ小言をずっと子供に言うのに比べ、オトンはほとんど怒らない。怒ったときの雷具合が半端ないだけ(笑) だからこそフィリピン人はオトンのことがほんとに好きな人が多いし、オトンを否定するフィリピン人にはほぼ出会わないです。オトンは子供に精一杯愛情を注ぎ、子供もよくそれを感じている証拠ですよね。「オトンはこんなもん」と思っている向きもありますが(笑)
私にとってはだらだらしているように見えているフィリピンのオトン。でもそれを女性、家族が受け入れ、「大好きなオトン」だと多くのフィリピン人たちに思われているのは、とても素敵だなとも思っています。やはり、いずれはオトンになる身としては、「時々」ってつけられる存在だけで終わるのは、ちょっと寂しいですからね(笑)
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