特にいきなり起業することも、海外就職をすることも否定していません。若くても成功している人もいらっしゃいますし、むしろ海外でガンガン最初から頑張っていくのが向いている人もいると思いますし。
ただどの選択肢が多くの人にとって手堅くて、応用が効いて、”保険”となるかという視点で、若い人におススメするならば、新卒の場合、日本の企業が良いのではないかと思います。
1点目、一概にすべての企業とは言えませんが、日本の企業は、少なくとも人材を育てようという意識があるように思います。海外は基本的にあまりありません。オーストラリアも、フィリピンもないです。なので、海外は、学歴や経験が必須で、即働けるというのが前提になっています。そういう意味で、私は最初の仕事を日本の企業に入ってほんとに良かったと思っています。仕事を叩き込まれましたし、少なくとも尊敬できる上司にも出会いましたし。また3年頑張ると、仕事とは何かということが、ボンヤリとですが見えてくるはずです。そしてアジアに出て就職する場合でも、給料など条件の良い仕事を選ぶ場合、3年の実務経験が条件になっていることが多いです。
2点目は、仕事の要求のレベルの高さです。上司はもちろんですが、お客さんも含めたすべての関係者が、良くも悪くも、サービスの要求レベルが非常に高いです。そうなると、細かい所まで気を回す必要があります。ここが重要だと思うのですが、結果、そうした細かい所まで気が使える、全体を見てバランスをとった行動が自然ととれる、というのが、日本人としての強みになり、海外でも必要とされる部分になっているかと思います。そしてこれは一度身につけてしまえば、一生モノのスキルになります。
3点目は、日本社会への復帰ができるということです。最初から海外に出て、成功できるような人はそれで構いませんが、ダメな場合です。その場合、日本社会への復帰は厳しくなるように思います。先ほどもいいましたが、日本企業の要求はレベルが高いです。それを経験せず、仮に海外でのぬるい職場から仕事を始めてしまった場合、職業レベルという意味でも、その独特の職業意識・商習慣という面でも、日本の職場環境に適応するのは難しくなるのではないかと思います。もちろん仕事は選ばなければ何でもありますが、なるべく良い条件で働きたい場合は、そうしたことも考慮すべきだと思います。
写真は、3年前、地元の徳島で行われていた「LED」のフェスティバルです。
以上の点で、私は、新卒の方には、日本の企業に入るのをおススメします。これまでもお会いした多くの大学生には、日本企業への就職をススメてきました。そして伝えたのが、仕事が面白くなる所まで頑張ってみるということです。人生の大半の時間は仕事をしていることになるので、その時間を楽しく過ごせるかは非常に大事だと感じています。そのためにはそれなりの努力も必要になるよ、というのが、30代前半の私が思うところです。
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