海外の地震で感じた「命を優先する」

海外の地震で感じた「命を優先する」

言葉にすると誰もが当たり前だと思うのですが、実際の生活において、人や命は優先になっているのでしょうか。

 

地震があった日に、セブ島のITパークを訪れたものの、多くのお店が閉まっており、私はただ芝生の所でボーっと座っていました。私のアパートのトイレが倒れ、粉々に壊れてしまったので、ファーストフード店を探していたのですが。ITパークでは危険のため、建物から避難しているフィリピン人従業員たちがたくさんいました。そう、完全に仕事中断です。モールなども軒並み閉まってました。

 

写真は、セブ島のサントニーニョ教会です。こちらも地震の被害が出たようです。

 

ここで日本だとどうだろうな、とふと思ったのです。

 

きっとこれぐらいの地震で、となるだろうし、ましてお店が閉まるなど考えられない気がしました。建物の構造の問題もあるかと思いますが。また誰かが閉まっているお店を強引に開けさせたり。仕事も、家族が病院に運ばれて、など実被害が出てはじめて休むことができるのだろうなと。

 

フィリピンでは、例えば、普段でもバスがお昼の時間になると長い間出発しません。フィリピン人に聞くと、バスの運転手がご飯を食べているから、とのこと。日本人の私からすると、運転手のお昼の時間で、バスが動かないなど考えられませんでした。でもフィリピン人からすると、「ドライバーもご飯は必要でしょ」というのが浸透していて、そのことであからさまに文句を言う人はいません。

 

地震の日ももちろん文句を言っている人などいなくて、バスの事も思い出していました。そして、これって悪くない考え方だと思ったのです。人や命優先なのです。

 

日本のように、ずっと自分たちが仕事に追われ大変にも関わらず、自分が顧客の立場になると、信じられないような要求を他の人にするようになる。本来電車が5分遅れるのなど、海外からしたら何の問題でもない(笑) 悪循環ですよね。そのくせ、電車事故が起こると、「なんで安全を優先しなかったのか」というような議論が起こる。日本の会社の駄目上司の要求のようですね(笑) じゃあ、優先は何ですか、はっきりしろよと。

 

実際、昨日の台風で、日本では電車など交通機関の運休で、多くの人の通勤に影響が出ていたようでした。そしてツイッターで見つけたコメントの中で、「台風が来るのなんてわかっていたことなのだから、会社で寝るぐらいのことしろよ」とか「電車の運休で遅刻とかどうかしてるわ。タクシーがあるでしょ。何考えてるのよ」というのを見て、ぞっとしました。一部地域では死者も出るような台風にも関わらず。

 

またフィリピンでは、ほんとに家族が何よりの優先なのです。家族がトラブルなら、仕事も簡単に辞めます。マネージャーとしては困ったなと思っていましたが、私たち日本人もそれが悪いとは誰も思いませんでした。それは何ものよりも優先されて良いものだからですよね。

 

もちろんすべての事はバランスが必要だと思いますが、日本ではほんとに皆が命を削って生きている気がするのです。海外の人によって気づかされる「当たり前」もたくさんあるように思います。

 

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