前回は世界の教育費は伸びているというのを確認しました。
再度、三井物産戦略研究所のデータを参考にし http://mitsui.mgssi.com/issues/report/r1207i_sakai.pdf 、日本に注目して見てみると、その市場規模は、世界第2位でありながら、その成長率は10年で2%と、ほぼ横ばいになっています。
またIT化の波の中で、e-learningなどITを通じた教育の新たな可能性が切り開かれています。今まで機会がなかった貧しい国においても、パソコン1つで、高等教育を受けることを可能にしています。また誰でも様々な通信ガジェットを持つようになっております。フィリピンでも、携帯電話は広く普及し、多くの人がFacebook中毒ですね(笑)
またCourseraやiTunes Universityなどで実際に有名大学などの講義をタダで受けることができます。またe-learningを世界の貧しい地域に普及させようと、日本の大学生が始めたhttp://eedu.jp/のような取り組みなどもあります。私が今後取り組むオンライン英会話も、この流れで出てきている1つの学習手段ですよね。
このように、ITによる教育というものは、これまで日本では当たり前であった、クラスでの講師から生徒への一方通行の授業そのもののあり方をも問うものになっていくかと思います。テキストの内容をただ生徒に話して、板書するスタイルの授業は、このITによる授業が取って代わるのではないでしょうか。つまり教壇に立つ教師の方は、より付加価値を授業に求められる時代になると思うのです。
写真は、オーストラリア戦争記念館で飾られていた写真です。目が離せなくなった1枚です。ここではボランティアのおじさんが、小学生低学年の子供たちにオーストラリアの戦争史を話していて、私もずっとそれを隣で聞いていました。レベルが当時の私の英語力には良かったです(笑)
“Education is the most powerful weapon which you can use to change the world”
「教育は世界を変える最も強力な武器である」
これはネルソン・マンデラの有名な言葉です。
これからは、このIT化や富の再分配により、少しずつ生まれた場所の格差が是正される流れになると思います。先進国の人々にとっては、これまでの恵まれた環境を少しずつ失い、生まれた場所に関係ない個々の実力が問われる時代に変わるのではないでしょうか。私たちは生き残るために、自分たちの実力を磨き続ける必要がある時代を迎えつつあるように思います。そこに教育は大きく関わる上に、上記に見たような市場の規模の拡大も相まって、より教育の可能性は広がるのではないかと思っています。大きな時代の転換点だと感じています。おわり。
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