ついに元ダバオ市長のドゥテルテ氏が、大統領選に立候補したというニュースがありました。
「ダバオ市のドゥテルテ市長が出馬表明。国籍問題抱えるポー氏当選阻止のため翻意」
http://www.manila-shimbun.com/category/politics/news220616.html
ドウテルテ氏につきましてはこちら(ブログ「“武闘派”ダバオ副市長は次期大統領の候補@フィリピン」http://yoshi-jpn.com/3343/)。
ドゥテルテ氏の立候補の理由は、
「米市民権放棄後に比国籍を再取得したポー氏」を「生まれながらの比人」と認定する判決が出たが、覆る可能性があり、「米国人の大統領は容認できない」立場
とのこと。
そのため、立候補届け出は10月に締め切られていますが、所属政党の立候補者の「代理」として出馬を表明。そんなことができるんですね。出馬を取り下げる可能性にも言及し、
- 上記の判決の取り消し
- ポー氏の生みの親を公表
を上げ、2でポー氏の国籍問題が解決すれば、ポー氏を支持するとのこと。
現在の候補者の支持率は
- ポー氏 26%
- ロハス氏 20%
- ビナイ氏 19%
- ドゥテルテ氏 16%
とあり、以前のブログと比べると(ブログ「3分でわかる! 2016年のフィリピン次期大統領候補と支持率の推移」http://yoshi-jpn.com/3351/)、アキノ大統領の後任氏名を受けたロハス氏が大きく伸びてきているので、ドゥテルテ氏の狙いがあたり、ポー氏の支持が下がると、その差が逆転する可能性が出てきています。
ドゥテルテ氏については、そのやり方についてフィリピン人の間でも支持が分かれています。ただ私はフィリピンの統治という点においてはその手腕を高く支持しますし、FBでもいまだに質素な生活をしているドゥテルテ氏の家の様子がシェアされ、共感も生んでいました。なので、出馬表明をしていなくても、支持率は堂々の第4位。
ただしミンダナオを中心にISISの活動が活発化していることもあり(ブログ「ISIS(イスラム国)関連のアブサヤフに誘拐されていたとされる韓国人男性の遺体を発見@フィリピン」http://yoshi-jpn.com/3593/)、大統領に実際に当選した場合、ダバオを中心としたミンダナオの治安が不安定になる懸念もあると、個人的には思います。
この出馬表明で大きく情勢が変わりそうなフィリピン大統領選です。
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