中国が人工島をつくり、領土の主張をしている南シナ海を牽制するために、アメリカが12カイリ以内の領域に軍艦を通過させた件に関して、フィリピンやオーストラリアは歓迎しているというニュースを見つけました。
「米艦南沙派遣：フィリピン、豪州は歓迎」
http://mainichi.jp/select/news/20151028k0000m030108000c.html?inb=tw
1992年にアメリカ軍がフィリピンから撤退して以降、中国が南シナ海などへの支配の拡大を図ってきたとあります。そのため、今回のアメリカの行動を、アキノ大統領は支持していますし、オーストラリアもその一端を担っています。ただ韓国や台湾をはじめ、多くの周辺国は慎重な対応をしているとのこと。
当然ですよね。
フィリピンでも、中国の影響は絶対に無視できません。フィリピンの裕福な層は中国系ですし、さらに中国人もどんどん投資などをしています。日本もそうですよね。今、日本に来ている中国人がゼロになったら、とんでもない経済損失です。
特に東南アジアの国々は緊張感が明らかに高まっているように感じます。力関係で中国が圧倒的に強いこともあるかもしれません。日本は距離があることで、その現実を感じづらくなっていますし、さらに日本の自衛隊は実際かなり強いですからね。日本の軍の予算は、国家予算比率で1％以下なだけで、長年世界でトップクラスの予算でしたからね。
しかし中国のこの行動はとても異様です。国が島をつくって、領土を主張し、領海を広げようとしているんですからね。国家という枠組みが弱くなる流れになると見せかけ、やはり強くなっていく気がします。グローバル化とナショナリズム化ですね。日本も管理が進んでいき、かなり危険な流れに感じます。
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