何人かフィリピン人の知り合いの中で、東南アジアの国々で働いている人たちから聞いたコメントを軽くまとめてみます。ASEANの中で、5か国しか彼らの口からきく機会が私はなかったので、それだけ並べてみます(ブルネイ、ミャンマー、ラオス、インドネシアはなし。インドネシアはムスリムの国と広く認識されており、基本的に眼中にない印象)。あくまで私の知っている範囲で、偏りがありますので、ご容赦ください。
シンガポール
お金が稼げる
とても町がきれい
リビングコスト(生活費)が高い
欲しいものを買っても、さらに貯金もできる(フィリピンでは両立不可能)
人種差別がある
「シンガポール」という名前にしがみついて、法定賃金以下でフィリピンでの生活よりも厳しい環境で生活しているフィリピン人たちも多い。不法滞在もあり。
マレーシア
一部リゾートでホテルの仕事で働かされているが、人種差別がひどい。との意見。
タイ
給料はそれほど変わらないが、生活費がフィリピンより全然安い
貯金ができる
カンボジア
日本人がたくさんいる
あまり英語は通じないが、それでもベトナムよりはまし
ベトナム
貧富の差をあまり感じない
貧しい人たちも普通の生活ができるのがフィリピンと違う
その他に、台湾の意見がありますが、日本人の私とは全く違っていたので、少し載せておきます。
台湾
フィリピン人を見下している人が多く、差別が激しい
シンガポールはどの国の人が住んでも、生活費が高いと思うような国になっているので、それはフィリピン人も変わらないようです。それでもやはりシンガポールは働きたい国として上位にあるようです。また現在では、カナダやニュージーランド、中東に加え、タイやベトナムに働きに行く人もかなり増えているのを実感しています。やはり上位の感想を聞いても、タイやベトナムが人気を集める理由になっていそうです。日本に行きたいフィリピン人はまだまだたくさんいるので、日本はまだ人気があるうちに手をどんどん打ってほしいですね。扱いがひどいと、どんどん人気がなくなり、人は来なくなってしまいますからね。
インドネシアやマレーシアは、宗教や人種差別などが理由の一つとなり、人気があまりないように思います。あと個人的には台湾はすごい良いという意見を持っているのですが、ほとんどのフィリピン人が差別されていると感じていたので、それは「私が日本人だから」というのも関係しているのだと思わされ、驚きでした。
ASEANといっても、その中で人気の国・不人気の国というのが出てきていて、そうしたことがその国に優秀な人が集まるかどうかにも関わっており、非常に面白いと思いました。もちろん国がどういった政策をとるかも大きな要素なので、そうした動きに敏感でいる必要がありますね。法だけは政治家しか関われない仕事ですからね。
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