現在、フィリピンにはローマ法王が訪問している。連日、ニュースが止まらない。雨の中、カッパを来て、ローマ法王を一目見ようと、多くのフィリピン人が沿道に立っている。そうした中で、1つのニュースを発見した。
「This man walked for 36 days just to see Pope in Tacloban」
http://www.abs-cbnnews.com/nation/regions/01/16/15/man-walked-36-days-just-see-pope-tacloban
タクロバンを訪れたローマ法王を一目見ようと、36日間歩き続けた66歳の男性の話。
彼が歩いた距離は約1000キロの968キロ。彼は、フィリピン人にとっての大事なクリスマスも、新年も、そして台風も、その道のりで過ごしたそうだ。その道のりでは、彼にお金を渡そうとした人もたくさんいたそうだが、彼はそれを拒否し、そのタクロバンへのスピリテュアルな旅を全うするために、苦難に耐えることが必要だと考えたと答えている。
これを聞いた時、私の実家がある四国のお遍路さんを思い出した。
またこれは別の話になるが、ローマ法王は、フィリピンの前には、スリランカに立ち寄っている。
その際に、ローマ法王を見るために、スリランカに行ったフィリピン人たちもいたそうだ。理由は、スリランカは多くの人が仏教徒で、ローマ法王を近くで見られると考えたからだそうだ。
フィリピン人と、カソリックは切っても切れない。
セブ島では本日シヌログというお祭りがある(こちらは去年の案内ブログ「シヌログの季節が近づいてきています」http://yoshi-jpn.com/1121/)。もちろんシヌログが多くの外国人やフィリピン人の楽しみには違いないが、昨日終わったサントニーニョ(赤ん坊のキリスト)を担ぐ行列(プロセッション)が、宗教的にはメインイベントだ。
来年はカソリックがフィリピンに受け入れられ450年。来年はローマ法王がセブに来るという噂もある。
フィリピンという国が豊かになるとき、その宗教観は、やはり他の国と同じように融解するのだろうか。そんなことを思いながら、彼らの表情を見ている。
※カソリック受容「450年」のところ、「500年」と間違っておりましたので、訂正しました。
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