ベン・アフレック主演の映画「パールハーバー」。
題材は、アメリカから見た真珠湾攻撃。もちろんアメリカの目線だ。
以前も見たことがあるが、先日フィリピンのケーブルテレビで放送されていたため、改めて見ることができた。
そこに「悪」として登場する日本人。歴史を勉強していれば、そこにはいろんな事情があったことを当然知っている。そしてそんな事情も、前線で戦い、命を落とした若い日本人兵士には関係ない。そんなことを思いながら見た「パールハーバー」は以前とは違って見えた。より「日本」を意識し、そして命を落とした日本人、突然爆撃にさらされたアメリカ人の両方に、感情移入しながら見た。
フィリピンにいると、日本がこの国を攻撃した過去があることを知る機会がある。フィリピンの人たちは、特に声を大にして批判してくるわけではない。でも過去に日本人がフィリピンに来ていたことを、話の端々に感じ、「日本はフィリピンを占領していたんだよな」と気づかされる。
そうした中で、フィリピン人たちに、「なぜ日本は突然真珠湾攻撃をしかけたのか」と尋ねられたので、当時の日本の置かれた状況を、淡々と説明した。そして日本にも戦争に反対した人、石原莞爾のように、満州事変を起こしたことが第2次世界大戦を引き起こすことに至ったのだから、自分が戦犯であると主張した人などがいたことなどを話した。
それでも戦争でたくさんの命が失われたことは事実。ジブリ作品の「火垂るの墓」もそう(ブログ「フィリピンでもジブリは人気!?」http://yoshi-jpn.com/2378/)。そして、いまでも世界中で戦争の犠牲者が生まれている現実。
戦争は起こすべきではない。そんなことが当たり前になってほしいと、日本の終戦記念日に願ってみる。
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