フィリピンでは米軍再駐留!フィリピンの5軍事拠点、米軍使用で同意

フィリピンでは米軍再駐留!フィリピンの5軍事拠点、米軍使用で同意

中国との南シナ海での緊張関係をめぐって、アメリカ軍が、フィリピンの軍事拠点を使用できることで同意したとのニュースを見つけました。

 

US, Philippines agree on 5 base locations under EDCA

http://www.philstar.com/headlines/2016/03/20/1564662/us-philippines-agree-5-base-locations-under-edca

 

使用ができる軍事拠点は以下の5拠点。

 

the Antonio Bautista air base in the western island of Palawan(パラワン)

 南シナ海に近く最も緊張関係の高い地域

Basa air base in Pampanga(パンパンガ)

 フィリピンの主要な空軍が存在

Fort Magsaysay in Nueva Ecija(ヌエヴァ・エシハ)

 フィリピンで最も大きな軍用地

Lumbia airport in Cagayan de Oro(カガヤンデ・オロ)

 米軍への補給基地の役割を担う予定

the Mactan-Benito Ebuen air base in Mactan.(マクタン)

 国際空港も兼ね10000本の滑走路を整備

 

この対応は即行われるとのこと。the Enhanced Defense Cooperation Agreement (EDCA)2014年に同意され、今年1月にようやく最高裁判所に適法性が確認された流れ。

 

日本の世論が日本からの米軍の撤退で動こうとする中、フィリピンは逆に米軍と共同し(ブログ「南シナ海をめぐり「中国 米フィリピン」の様相」http://yoshi-jpn.com/3144/)、米軍の再駐留を認めた流れです。政治的センスがあれば、そういう流れになる気がしますけどね。実際はクラーク、スービックも含む8つの軍事拠点使用を提案してきたそうです。

 

対北朝鮮でも、米軍と韓国軍が大規模軍事演習をしていて、本格的に東アジアの緊張関係が高まっています。

 

中国の台頭も相まって、中国との摩擦を避けたいアメリカは、将来のどこかの地点で、アジアに不干渉になる気がします。そうならないように、そうした危機意識を持つ中国や北朝鮮と国境を接している国々は、手をうっているわけですよね。そうした背景を考えれば、米軍を東アジアに引きとめておくのは、日本にとっても非常に大事なわけです。

 

しかし日本のニュースを見ていると、全くそういうことを感じないですよね。。。平和です、ほんとに。。。一方、安保法案の是非はともかく、世論を置き去りに、日本政府はどんどんそうしたことに対応しようとしています。そうした政府の対応と国民理解の大きなかい離も、また別の問題として存在します。

 

将来、数々の問題が起こった際に、誰かのせいにするのが、目に浮かびます。政府であったり、マスコミであったり。でも本来は、自分の頭を使って生きるのが普通のはずなので、「考えなくても生きられる素晴らしい国」になった弊害が、世代を跨ぎ、噴出してきているように思います。

 

北朝鮮は更なるミサイル実験を計画しており、東アジア・南シナ海の緊張は確実に高まっているといえそうです。

 

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