京都で隣の家から電気を盗み、40代の女性が逮捕されました。
「電気止められ隣から盗む 京都府警、容疑の女逮捕」
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150413000155
ヘッドラインを見たとき、まるでフィリピンではないかと思ってしまいました。ただよくよく内容を見ると、フィリピンよりもひどい気がします。
フィリピンの場合、電気を盗むのは、貧しい層の人々です。不法滞在のような形で住みついているため、電気は引けず、収入もほとんどないため、電気を盗んでいます。写真をみればわかるのですが、もはや電線がどうなっているのかもよくわかりません。こうした配線が原因で、火事も起こります。
今回の事件の被害額は、昨年の3月から今月の1月までの10か月で、2万2千円。一カ月当たり2200円です。これは日本の場合、バイトの時給ですら3時間働けば払える金額です。
一方、フィリピンの電気代は日本とそれほど変わりません。その上、フィリピンの場合、貧しい家庭の場合、月の収入が2000ペソ~3000ペソ(5000円~8000円)ほどだったりします。収入の半分を電気代に払っては生きられませんよね。
今回の事件は完全にモラルの問題だと感じます。今後ますます日本は厳しい状況になると思われますので、こうした犯罪は増えるのかもしれません。
モラルは決してモラルだけで担保されるのではなく、それを支えるだけの十分な環境があってはじめて、高い状態を保てるのだと再認識します。「日本だからモラルが高い」ではなく、「日本は高いモラルが保てるだけの素晴らしい環境がある(あった)」と考えると、そうした環境を維持することは、非常に大事だと思うのです。そう考えると、単なる根性論にならず、別の対処できる原因を考えることができる気がします。
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