武田鉄矢さんの「性と死」論に寄せて

武田鉄矢さんの「性と死」論に寄せて

名古屋の大学生の女性が殺人を犯したニュースについて、武田鉄矢さんが以下のように語っていた。

武田鉄矢の「性と死」論に反響

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150201-00000045-dal-ent

こちらでは映像が見られます。

ワイドナショー 2015年2月1日

https://www.youtube.com/watch?v=3phaM8vvfBY

その中で、武田さんは

「連続殺人犯の少年は、性的な目覚めがすごく遅い。心理学の用語で言うとエロスの登場がすごく遅い」と指摘し、「エロス(恋や愛)との遭遇が遅い人はタナトス(死)にひかれる」と続けた。いわゆるエリート的な環境で育つことの危うさを「猥雑(わいざつ)なたる少年の環境があって、猥雑(わいざつ)の中で少年は学ぶ。清潔の中では少年は成長できない。泥の田んぼの中で稲が育つのと同じで、泥の中でないと根を張れない。少年の心理とはそういうもの」と表現した

とあります。

これは非常に面白い考察だと感じました。

フィリピンと日本を行き来する中で感じることは、フィリピンと比べると、「日本は整い過ぎている」と感じていること。それが果たして子供たちにとって良い環境なのだろうかと、日頃から思っていたためです。いろんな食べ物への異物混入(ぺヤングやマクドナルド)にもあまりにも多くの人が反応している状況を見ても、やり過ぎだと感じています。

私が子供の頃、友達の弟が駄菓子屋で買ったチョコレートは真っ白でした。。。ちなみにホワイトチョコではありません。単に腐っていたのです。私たちの頃には普通にそういうこともありました。そして私たちが気づかないうちに、その小さな弟は、チョコを食べていました。。。笑いながら(笑)

これは別に日本だけではなく、多くの先進国で起こりうることだとも感じています。実際に、日本では、家などがきれいすぎるため、喘息にかかる子供が増えています。

「白河の 清きに 魚の住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」

これは小学生の時に、歴史の教科書に出てきた田沼意次の政治を民衆が再び望む一説。人のマネジメントにも非常に示唆を与える言葉だと普段から考えていて、上記の武田さんの言葉を聞いた際に、自然と頭に浮かびました。もちろん賄賂が良いとか、法を破るのが良いとか言っているわけではありません。人を理解するのに、です。

そして現在では、田沼意次はかつての賄賂政治のイメージだけではなくなってきているそうです。

田沼意次好きですね

http://www.redinard.com/category/information/71/

もちろん犯罪が良いとか、それを許すべきだと全く思いませんが、上記のyoutubeで更に述べられていたように、”異物”を受け入れられる土壌を持つ必要があるというのは、その通りではないかと感じます。

私たちは誰も完ぺきではないですよね。人間だもの。みつを。

そんなところを大事に生きていきたいものです。

 

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