「自分の力が足りないだけ」と自分を信じる

「自分の力が足りないだけ」と自分を信じる

記者時代、編集の仕事をしていたときのこと。ある見出しを巡って上司が、私の見出しを直すように指摘してきました。

 

その時に言われたのが、「そんなにチャレンジするな。この記事なら、こんな感じの見出しでいいんだ」という類のもの。「こんな感じでいい」という言葉にカチンときて、そんな言葉に「はい」という私ではありません(笑)目指すは100点だろ、そこ目指してない奴に、100点は取れねえだろと。

 

その時に思ったのが、「自分の方向性はきっと正しい。ただ自分の実力が足りないだけ。絶対に自分の向かうべき方向を変えるべきではない」というもの。ここでいい加減な方向に流れたら、きっと一流の仕事ができるようにはならないと。

 

ただ当時2年目。まだまだ上司に毎日怒られている状況。本当に自分が正しいかどうかはわかりませんでした。その後も、その上司と働くときには、必ず毎日「前も言っただろ」と指摘され続けました。でも自分のやり方を変えませんでした。その上司の方は、後輩イビリの好きな方で、その上司にチャレンジし続ける私に、先輩方からは「お前はスゲーな(笑) そんな頑張らんでも(笑)」と笑われたものです。

 

そして月日も過ぎ、半年後のある日、私がつくった紙面をみて、その上司が絶賛しました。ま、それほどのものではなく、私のめんどうをよく見てくれた上司には「別にたいしたことないやん」と言われましたが。。。でもそれ以後、どの上司からも私の紙面への指摘が格段に減りました。

 

その時に感じたのが、「突き抜けた」という感覚でした。自分が目指している方向に自分の実力が追いついてきたのです。もちろんまだまだたいしたことはなかったので、尊敬する先輩を目標に頑張っていたのですが。

 

時に私たちは自分たちがやろうとしていることに不安に思うものです。安易な方法、妥協する理由。これらは私たちの周りに、所狭しと、転がっています。けどこの「諦めずに自分を信じて、最終的に結果が出る」という経験は、何物にも勝る財産ではないかと思っています。自分を信じてやれる根拠は、過去やってきたことにしか見いだせないからです。

 

写真は、2年前、オーストラリアから2週間だけ帰国し、札幌で撮影した際のもの。その後、フィリピンに来てほぼ2年になります。今、北海道は雪景色でしょうか。

 

現在の足りないだらけの状況を見て、そんなことを思い出しました。見ている方向は変えてはいけないと。自分の実力が足りないだけだと。一歩一歩、確実に登っていくしかないですね。

 

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