日本に帰国していた際、いくつか電気屋さんに行きました。ただ電気屋さんに行って思ったこと。それは、、、、、、、
「そんな最新の装備を全部積んでなくてよいので、必要な機能を最低限持ったお得なやつがほしい」
ということです。
サムソンやLGなどの韓国の電気メーカーに比べ、日本の電気メーカーの世界進出が遅れたといわれて、随分経つと思うのですが、何か変化はあるのでしょうか。そんなふうに考えてしまいました。今後は日本人相手では、間違いなく尻すぼみなわけですよね。人口が減っていくので。
私は日本の技術は最強だと思っています。なので、フィリピンでも基本的に家電は日本製品で固めました。安心度が違います。
でも今回日本で思ったことは、その商売では海外では無理だろうなということです。海外の多くの国の人は、そんな最新装備を全部積んだ商品を買うお金を持っていないからです。私もそんなものいらないわけです。そんな中で、海外では、最低限の装備を積み、魅力的な値段の韓国メーカーの商品が店頭に並んでいるわけです。どっちを買うかは一目瞭然ですよね。
例えば、携帯でいうと、電話とメールができれば、最低限の事が足ります。あとはそれぞれの用途により、値段と機能が上がるわけでしょう。テレビも同じです。画面が見られれば、最低良いわけです。
写真はセブパシフィックの飛行機です。まさにLCCが、こうした発想で登場したビジネスだと思うのです。
日本のメーカーの商品は、根本的に発想が違うような気がするのです。現在必要とされているような発想は、例えば、パソコンで考えた場合、メモリ、CPU、HDDの容量を全体的に4,4,4の機能を、6,6,6とするのではなく、4,9,4などにし現地に合った商品をつくるべきだということです。日本の場合は、通知表のように満遍なく7,7,7や9,9,9などの商品を並べるため、とても料金が高いものになっているのではないでしょうか。
アップルもiphoneの新製品を発表したようですが、評価が低く、株価が2日間で8%下がったそうです。すでにiphoneを買え、買いたい層はすでに持っているのだから、少しの変化でずっと買い続けるとか普通しませんよね。エンジニアを除いて。発想がエンジニアです。またある程度満たされたその市場とは違う層をターゲットにしないといけません。そこで出たのがiphoneの廉価品という考えなのだと思いますが、それではiphoneのブランド価値を下げてしまうでしょう。自社の商品が自社の他の商品を侵食するカニバリゼーションが起こってしまうはずです。なので、本当なら、全く別の新興国対応の商品をつくるべきだと思うのです。
こうした流れを見ると、商品・サービスにおいて、きちんとお客さんを見ているかが、いかに重要かがわかります。当たり前ですが、簡単ではないということですよね。賢い人たちがいて、これなのですから。
今後日本のお金を持ったお年寄りはどんどん亡くなっていきます。若い人達は、一部を除き、そんなにお金を持っているわけではないと思います。そうした場合、日本の企業は、日本においてすら、もっと多くの人の実情にあった形で展開しないと、厳しいのではないかと感じてしまいました。日本企業さん、日本の技術を生かす発想をお願いします!
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